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でっちあげDV

DV(ドメスティックバイオレンス=家庭内暴力)という言葉は今ではほとんどの人が耳にしたことがある言葉です。DVを題材としたドラマや芸能人がDVを理由にして離婚するなど、多くの人がDVを理解し、またDV被害者への理解が深まっています。
一方で、ありもしないDVを主張し、離婚や離婚に関する財産分与や慰謝料などを有利に進めようとするでっちあげDVという言葉も出てきました。今ででは、このでっちあげDVというのは社会問題となっています。

〇でっちあげDVをする理由
1 配偶者に愛想を尽かした
 離婚をしたい、でも離婚の理由が見つからないという場合に使われることがあります。

2 不倫をしてる場合
 不倫をしていることを理由に離婚してほしいというのは、絶対的に不利になり多大なお金を支払わなければならない立場になるかもしれません。なので、不倫相手と一緒になるために、でっちあげDVをつくりあげて、自分が不利になることがないように離婚にもちこむのです。

3 生活保護を受けたい
 精神的DVを受けている場合でも、DVシェルターに入ることが可能です。このシェルターというのは、被害者を加害者から守るためのものなので、所在地や生活をしている様子は一切公開されることはありません。これに加え、生活保護を受けることができるのです。また、シェルターでは新しく住む家や仕事を探すサポートまでしてくれるのです。
このようにシェルターに入ることでデメリットになることはあまり考えられません。生活保護を受けることができれば並大抵の生活は送ることができます。
これらのことから、でっちあげDVを理由にするのです。

〇 DVを訴えられた側
 身に覚えのないDVを訴えられた場合、最初は完全に不利な状態です。DVというものを無罪とする証明が難しいからです。でっちあげDVを訴える側はしっかりと計画を練ってきているため、無罪を証明するにはかなりの至難の業です。

〇 でっち上げDVによる親権
 我が子と共に生活をしていきたいと思うのは、親であれば当然もつ感情です。しかし、DVを理由に離婚した場合、DVを訴えられた側に親権がいくことは難しいと考えられます。
 親権は、現状維持(離婚の話が出た時点で。子どもを養育している側が親権をもった方が良い)・母性優位(母親は父親の代わりができるが、その具役はできない)という考えのもとどちらに親権が渡るのかが決まります。なので元々母親が親権をもつのには優位な状態になっているのです。そんな中で、夫が妻にでっちあげDVを理由に離婚を申し立てられた場合、親権が夫にいくのは難しいのです。
どうしても親権は得たいっということであれば、自分で戦うのではなく弁護士などのプロに肺段階で相談するのが良いです。

〇 最後に
 でっちあげDVを訴えられた場合は、夫婦関係を修復するのは困難だと思われます。でっちあげとは嘘ということなので、もう完全に結婚したときの気持ちは無いということです。なので、最大限に守るべきことは、親権・慰謝料・財産分与の3つです。訴えられた時点で自分で動いてどうにかなる問題ではなくなっていることは覚えておきましょう。