漫画やアニメの影響力というものは時に想像を超えることがあります。その代表がキャプテン翼の影響力でしょう。あの漫画の影響を受けたというプロ選手は非常に多く、世界的なスーパースターまでもが魅力に引き込まれているのです。
■世界中で発売されており、アニメも放送
累計発行部数の国内版ではキャプテン翼は他の漫画よりも少なくなってしまいますが、世界規模で最も影響を与えた漫画は何かといわれればやはりこのキャプテン翼でしょう。この漫画は世界各国で翻訳されており、集英社も出版権契約をいくつか締結しております。一部は海賊版として出回っているのですが、もはや出回りすぎているので海賊版までも含めると発行部数を正確に知るのは不可能でしょう。
それぞれの国でタイトルが異なり、フランスでは「オリーヴ・エ・トム」、イタリアでは「オーリ・エ・ベンジ」と呼ばれて放送されていました。フランス・スペイン・イタリアなどのサッカー強豪国で放送されていることからこれらの国にいたサッカー選手は影響を受けている人がちらほらといるのです。
余談ですが、少林拳を使ったハチャメチャサッカー映画の「少林サッカー」もキャプテン翼に影響を受けたと言われております。
■おそらく皆さんが知っている選手
サッカーにあまり興味がないという人でも、スポーツニュースをチラッと見ると頻繁に名前が出てきていた人や、今でも出てくるような人が影響を受けています。実際にインターネットで検索すると次々と超有名人ばかりの名前が出てくるのです。
一部の選手に至ってはエピソードとして残っているだけではなく、キャプテン翼のレガースを使用している人もいるので、今でも大切にして愛用し続けている人たちもいます。大人になってもその影響を周りに拡散しようと行動している人たちもいるのです。
ファンであることを公言しているサッカー選手は非常に多く、公言していない選手もいるでしょうから、どれだけの影響を出しているのかわからないと言えるレベルになってしまっております。
■その影響がマイナスに働いてしまうという意見も…
漫画のような選手になりたいと考える人たちは、漫画のあこがれの選手と同じポジションで活躍したいと考えます。そうなると、人気が集中する選手のポジションばかりに人が集中することになるのです。この影響が日本サッカー選手に直撃していると言われたことがあります。
あくまで推論が混じっているでしょうが、ディフェンダーやフォワードの選手で人材が集まらないのは、主人公である大空翼がセンターフォワードから攻撃的ミッドフィルダーに転向し、ミッドフィルダーこそがやってみたいポジションと考える人が増えてしまったと言われているのです。
あまりにも影響力が大きすぎるがうえのむちゃ振りにも聞こえてしまいますが、様々なところからの説得を受けて作者もフォワードを主人公としたお話を何度か記載しているようです。影響力が強すぎるというのも考え物かもしれません。
