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クラブや球団を愛する人にとって代表戦は邪魔?

日本代表という言葉は特別な力を持っており、どのようなスポーツであったとしても日本を代表する選手の方々は心の底から応援できるものなのです。しかし、一部他の考えを持ってしまう方もいます。いわゆる、クラブ愛が強い方々にとって、代表戦は邪魔であるという意見も出てしまいます。どうしてこのような意見が出てしまうのでしょうか。

■選手がボロボロになる

野球やサッカーの日本代表戦がある日というのは非常に特別ではありますが、人によっては日本代表よりも地元のチームを応援していたリ、一部のチームを応援している人は必ずいるものなのです。いわゆるチーム愛>代表愛という方々です。

その方々の意見は非常にシンプルで、「代表戦でコンディションを落としたらどうするのか」「怪我されたらどうなるのか」「休める期間は休ませてほしい」というものになっております。選手個人を応援している人たちからすれば、どのような場所であれ活躍してくれれば問題は無いでしょうが、選手個人ではなくその球団やクラブを応援している人たちから見れば、代表戦は大切な選手たちを消耗させている場所にしか見えないのです。

■代表で負傷しても保証はない?

最も嫌われるケースが、代表戦で負傷してしまうパターンです。例えば、どこかのクラブチームで活躍している選手が代表選で骨折して全治半年の離脱となってしまった場合、チームからすると非常に痛手となってしまうでしょう。

このことに対してFIFAは明確な規定を設けているわけではありませんし、それぞれの国任せとなっているようです。日本のサッカー協議会ではけがの治療費などは負担してくれるようですが、賠償金などの支払いは一切なかったと思いますので、クラブ側からするとはっきり言って何のうまみもありません。仮に、主力選手が大けがを負ってチームが優勝を逃したとか降格することになってしまったとしても、代表側からすればどうでもよいこととなってしまうのでしょう。

このような事態が何度も続くと、代表とクラブの間で溝ができてしまうようになるので、一部のファンからも「代表戦に呼ばないでほしい」という意見が出るようになってしまいます。

■一部の選手は代表に不参加になる

また、大切なシーズンとなることが分かり切っている選手の場合は選手側から参加を辞退をすることもあるでしょうし、球団側からストップがかかることもあります。最近の話では2017年のワールドベースボールクラシックが解りやすいでしょう。日本を代表する投手の前田選手・田中選手・ダルビッシュ選手・上原選手・岩隈選手などの主役級の投手は不参加を決めるか球団側からのストップが入っております。

チーム側からすると代表に参加することで発生するデメリットが看過できないものであるため、このような結末となってしまうのでしょうが、こうなると代表を応援している方々からは「○○選手が参加しないのはおかしい」という言葉が大量に出るようになってしまい、不平不満が募ってしまうのです。

それぞれのファンにはそれぞれの言い分があるでしょうが、代表を愛する人とクラブを愛する人の溝はおそらく一生埋まることは無いと思います。