サッカーの審判は非常に運動量が多くなり、審判の判断による判定も多々あるので非常に難しいと言われている審判業の一つです。今回はこのサッカー審判員になる資格についてお伝えします。
■日本のサッカー審判員資格はこうなっている
日本のサッカー審判員の資格は1級、女子1級、2級、3級、4級と別れており、基本的には4級スタートだとおもってください。
それぞれのランクにおける仕事の内容を解説すると、最も取りやすい4級は都道府県サッカー協会傘下団体の主審や副審をすることができます。ここから3級にステップアップすると都道府県サッカー協会における試合の主審・副審ができるようになり、2級になると地域協会が主催する試合にも出れるようになります。1級になると日本協会が主催する試合の主審ができるようになるので、日本サッカー協会が定めた試合の審判をすることができるようになるとのことです。
ここで、しっかりと仕事をした人は、実績によって推薦されることでJリーグ担当審判員に認定されるようになり、Jリーグの試合の審判を行うことができるようになるのです。
国際審判員になると1級審判員の中から実績によって推薦されるようになり、その年に活躍した審判が派遣されるようになります。ただし、英語が必須スキルなので語学能力も審査対象となっているということなのでしょう。
FIFA(国際サッカー連盟)管轄の国際サッカー審判員は公認審判員の資格が必要となり、日本国内の審判員は日本サッカー協会審判委員会が策定したカリキュラムを守っている審判員資格認定講習会を受けて筆記試験や実技試験を突破する必要があるとのことです。
■4級を取得した人曰く
実際に入用になってサッカーの4級審判資格を取得した人がいるのですが、その人が体験談としてネットで情報を公開しております。それらの情報を見ると4級なら筆記試験や実技試験はなさそうです。ペーパーテストはあるようですが、理解度を高める要素の一つのようで、試験結果から合否判定が下されるわけではないという記述もありました。
申し込む方法もJFAIDをホームページから登録して、IDとパスワードを設定し、ネット上で審判の講習会や研修会に申し込みを行うだけのようです。その後はクレジットカードやコンビニ払いで講習代を支払って当日に講習を受けるといった流れになります。
■1級までの道は遠く
Jリーグのような華やかな舞台で笛を吹けるようになるまでの道はかなり遠くなっております。まずは4級の資格を取って19試合以上の実績を積み、3級の資格を取って2年以上の経験を積み、2級をとってさらに経験を上積みさせることで1級になれるものなので、初めて審判の資格を取ってから1級に上がるまで10年くらいかかるのではないでしょうか。
一言で言えるのは一瞬でたどり着ける世界ではないので、しっかりと経験と下積みが必要な職人業に近いと言えると思います。最初の入り口は広いので4級資格は簡単にとれるでしょうが、それ以降の資格は簡単ではありません。