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サッカーUEFA EURO2016は成功だった?

サッカーを愛してやまない人たちにとっては非常に楽しい大会となった「UEFA EURO2016」ですが、今回のこのUEFA EUROは今までと大きく異なる部分があったことは皆さんも覚えていることでしょう。それが出場国数の増加です。今まで16ヶ国だったのが24ヶ国になり試合数や参加国の数が一気に増えました。それでも成功だと感じている人たちは多いのです。

 

■成功か失敗かはどの視点で見るのかにもよるが…

 

どのような大会でも失敗したのか、成功したのかは議論になりますが、個人的に様々な意見を拾ってきたところ、UEFA EURO2016に関しては成功したと感じている人のほうが多いと思います。もちろん、全面的に100%成功といっている人はいませんが、どちらかといえば成功したと思うと感じている人が多いのです。そのように感じている人のほうが多いのなら、私も成功したといってよいと思います。

 

個人的にも、あの大会は非常に面白いものであり、テレビ放送的には大成功の部類に入っていると思っております。素晴らしい試合が沢山あったので、あの時は睡眠時間が大量に減って仕事にちょっと支障が出たのは今でも覚えているものです。

 

この大会で大きな議論となるのが出場国数です。1960年から開催されているこの大会は、徐々に巨大化していくことになり、1996年大会から本大会出場国がそれまでの8ヶ国から16ヶ国に増加して、2016年大会からは24ヶ国にまで広がります。1990年代はソ連やユーゴスラビアの崩壊によって分離や独立が多発し、国が増えていってしまう時代だったので、今までの枠では足りなくなってしまい、枠を増やしたと言われておりますが、商業主義化が加速した2016年では国の増加ではなく大会規模増加をもくろんでの枠拡大と言われております。

 

■無駄に感じる試合の激減が面白さを増加させた

 

この大会を成功だと感じている人たちにとって、多くなっている意見が「無駄に感じる試合の減少」にあるようです。24ヶ国というちょっと中途半端な数になってしまっていることで、上位2チームが決勝トーナメント進出ではなく、3位までが出れる可能性が発生するようになりました。そのため、グループステージで2連敗したチームでも最後に勝てば可能性があるため選手たちや応援団のやる気が違う試合が増加したのです。

 

ほとんどの国際大会でもそうなのですが、すでに予選敗退が決まっている状態になると、応援もやる気が無くなってしまいますし、選手たちもやる気が無くなってしまうものなのです。しかし、最後まで可能性がある状態が続くと、そのような体たらくをさらすことはなく、むしろ「最後のチャンス!」と今まで捨て試合となっていたグループステージ3戦目の応援が最も激しいものとなりました。

 

試合数の増加やトーナメントの複雑さが出てしまうという欠点もありましたが、あらゆる試合で選手たちのスプリットを見せつけられる大会となったので、見てて眠くなる試合はほとんどなく、むしろ2連敗しているチームの闘志を感じることができ、興奮冷めやらぬ試合が増加したのです。

 

色々と課題があるのは確かですが、しばらくは24ヶ国の出場枠で「UEFA EURO大会」は回していくことになるでしょう。