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ワールドベースボールクラシックは意味がない?

野球を盛り上げるためにも有効な手法と言われている代表戦ですが、その代表戦の筆頭というのがワールドベースボールクラシックとなっております。しかし、一部の方からは「この大会に意味はない」という声すら出ているのです。いったいなぜそのような発言が出てしまうのでしょうか。

■野球の世界一決定戦になっていない

ワールドベースボールクラシックに対する反対意見はいろんなところから出てきていますが、その中でも最も致命的な意見がこの「野球の世界一決定戦」をうたっているのに「野球の世界一決定戦」になっていないということでしょう。

世界一決定戦ということは、それぞれの国を代用するバッターやピッチャーを総動員して本気で勝ちに行くスタイルを見せてこそ成立するものであり、選手が一切揃っていない大会は最強決定戦と呼ぶのはあまりにもおかしいだろう。

特に、日本代表の場合でもメジャーで活躍してくれている選手が軒並み不参加となり、その不参加発表が出てくるたびに野球ファンから「またか…」とため息が聞こえてくるようになったのです。もちろん、一部の選手は積極的に参加しれたのでその人には称賛を送りたいですが、「チームから参加NGが出てしまった」と言われてしまう大会ははたして意味があるのでしょうか。

■メジャー選手が不在の大会の意味について

このように不満を抱いている人たちの意見はそこに集約します。メジャーで活躍している選手が出てこない大会は世界一決定戦でも何でもないのだからやる意味がないという結論になってしまうのです。それぞれの国のファンの意見は一緒で「出場するのなら本気モードで勝ちに行ってほしい」と思って応援するのに、一部の選手が出ないのでは応援する気概が低下してしまいます。

他の国々では本気で勝ちに行くためにも勝つためのチーム編成を行って、メジャーで活躍するバッターを軒並み揃えてくるという本気度を見せてくれましたが、どうもバッター偏重であり、メジャーで活躍するピッチャーはあまりこの大会には出ておりません。

このように本気で勝つチームがいる状況になればそこに意味を見いだせるようになるのですが、最も活躍を期待される選手が出場できないという状況になると、どうしても応援が希薄になってしまいます。

それでも、選手たちは出たいと思っている人たちも多いでしょう。アメリカのマウンドで実際に投げることで、メジャーリーグで投げることはどのようなことなのかを実体験できるようになるのですし、国際レベルを経験することで、自分たちの立ち位置を再確認することができるようになります。日本人選手をアピールさせる場所としても有効という意見もあります。

ただ、日本人はメジャーリーグで活躍することができるということを先人たちが導いてくれたので、ショーケースの意味合いは薄くなっていることでしょう。

ファンから見ても意味が薄くなっていく危険性がありますので、次回以降の大会には開催方法を再検討してもっと意味があるものとしてもらいたいものです。