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乳児湿疹ってなに?

乳児湿疹はほとんどの赤ちゃんに見られる症状です。赤ちゃんはおよそ10か月間お母さんのおなかの中で育ってきました。お腹の中はとてもきれいな環境です。そのお腹の外に出てきた赤ちゃんにとってはまだまだバリア機能が弱く、様々な原因で湿疹が出るのです。とはいえ、実際にわが子に湿疹が出ると心配になってしまいます。どれくらいの期間でひくものなのか、どのようなケアをしたら良いのかなどを見ていきましょう。

●乳児湿疹
乳児湿疹とは、赤ちゃんのお顔にニキビのようなブツブツが出ることです。お顔以外にも頭や体出ることも少なくありません。軽い症状の赤ちゃんもいれば、真っ赤に腫れ上がるほどひどくなる赤ちゃんもいます。
ほとんどが生後2週間頃から乳児湿疹の症状が見られることが多いです。個人差はありますが、約1カ月ほどでひいていきます。中には数日でひいていく赤ちゃんもいます。慌てて医者へ連れていっても、「このままで大丈夫ですよ。」と言われることがほとんどです。

●乳児湿疹の原因
赤ちゃんの皮膚の角質層が薄いため、バリア機能が低くなっています。肌の角質層とは、うるおいを保つ、有害物質の侵入を防ぐなどの大切な役割をもっています。なので、赤ちゃんはちょっとした刺激に敏感に反応します。なので、初めて赤ちゃんとお散歩をしたら湿疹が出てきたということもあります。
また、赤ちゃんは代謝が活発です。なので、汗や皮脂の分泌が多くそれらが小さな毛穴に詰まって湿疹につながるということもあります。

●乳児湿疹を繰り返す場合
乳児湿疹は痒そうなそぶりは見られません。しかし、赤ちゃんが痒そうにしていたり、乳児湿疹を何度も繰り返す場合は、アトピー性皮膚炎を疑いましょう。この場合、顔、頭、耳たぶを中心に出ます。症状が似ていますので、何度の湿疹が繰り返されるようであれば、病院に行きましょう。

●乳児湿疹のケア
赤ちゃんの肌は新陳代謝が活発で汗もかきやすくなっているため、なるべく清潔な状態にしてあげましょう。少しひどいなと感じる場合には、お風呂の時間にベビーソープでお顔を洗ってあげましょう。大人の洗顔と同じように、ゴシゴシ洗いはせず、泡で優しく丁寧に洗いましょう。泡を流すときには、ガーゼをお湯で濡らしてそのガーゼで泡を洗い流してください。
赤ちゃんは特に保湿を絶対しなくてはいけないわけではないので、何も塗らなくてももちろん良いです。しかし、お風呂から出て、肌がカサカサしているのであれば保湿をしましょう。赤ちゃんにとっても肌に合うもの、合わないものがあります。サンプルなどで試してみるのも良いですね。
また、爪にも注意が必要です、赤ちゃんもしっかる爪は伸びます。湿疹が出ているところをひっかいてしまうと、ひどくなってしまったり、治りがおそくなったりします。なので、爪が伸びてきたと感じたら切りましょう。

生まれたばかりの赤ちゃんに湿疹が出てしまうと心配になりますよね。これという原因ははっきりとはわかりません。毒素をだしているなんて言われることもあります。ママ、パパにとっては心配ではありますが、毒素が出ていると思えば少しは気が楽になりますね。乳児湿疹は必ずひいていくものなので、きれいになるのを信じて待ちましょう。