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今の中高生はラジオを聴くのか

ラジオ、と聞くと昔の中高生が聞いていたもの、とイメージする人は多いです。
実際、中高生はいつも携帯電話と向き合っていて、ラジオという言葉は出てこないです。しかし、現在でも人気のアーティストや俳優がラジオ番組を持っているというのは、それだけ需要があるということに他なりません。だからと言って、現在は大人しかラジオを聴いていないのか、という部分に関しては少し違います。
携帯電話のアプリでラジオを聴けるようなサービスもあり、ラジオ自体がまた身近な存在になりつつあります。そのため、今の中高生もラジオを聴いている人はたくさんいます。特に男子中高生よりも女子中高生にラジオは支持されている傾向があります。

今まで、テレビやインターネット上でしかメディアを知らなかった女子中高生達にすると、ラジオ、というのは新しいメディアの誕生と同じことです。最近ではラジカセやカセットテープも女子中高生に人気が出てきているのもそういった背景があります。
なぜ、今ラジオが支持されているのかというと、それはラジオの距離感です。
テレビだと遠すぎて、SNSだと近すぎる、それにSNSは段々疲れてきてしまうという事実に女子中高生自身が気付いています。そのため、ラジオという場は自分の投稿が読まれ、その内容にパーソナリティが答え、アドバイスをくれる。時には一緒に悩み、笑い、励ましてくれる、という絶妙な場所です。遠すぎず近すぎない相手であれば、人は自分の本心を打ち明けやすい傾向にあるので、ラジオは女子中高生の新しい居場所になりつつあります。
また、高校生の2割は勉強中にラジオを聴いていることが調査でわかっています。若年向けのラジオ番組が最近はとても増えていて、リスナーとパーソナリティとの距離感が近く、関係性が築きやすいです。
ラジオも匿名性はありますし、本音で話すことができます。
SNSであれば、友人達に自分の投稿だとわかってしまい、どのようなことを書けばいいのかと悩んでしまいますが、ラジオだとそのような気遣いは不要になります。自分らしさや自分の悩みなどをさらけ出す場所として、人気が出てきています。

このように、ラジオというのは潜在的な可能性を秘めています。昔のもの、というイメージはありますが、現代でもラジオを必要としている若い世代がたくさんいます。
時代はいつでも若い世代が担っているので、今後ラジオの需要は少しずつ広まって行く可能性があり、これからは手軽で身近な存在になっていくことも考えられます。
特に10代というのは非常に傷つきやすく、悩みやすい時期になるので、1人では解決できないこと友人には言えないことで困っている人や身近な大人を信用できない人、様々事情はあります。だからこそ、顔の見えない声だけの関係性が心地良く感じる場合もあります。
若い世代の本当の本音がラジオには詰まっています。