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今後の紙媒体ははたしてどうなるのか

漫画本や週刊誌、そして新聞などに必ず使われることになるのが「紙」です。しかし、技術革新が進む現代日本では、あらゆるものがデータ化するようになり、紙媒体は消えるとすら言われております。本当に今後の世界では紙媒体は消えてしまうのでしょうか。

■小説も漫画もスマホで読める

あらゆる小説や漫画が今ではスマートフォンさえあれば読める時代に突入しました。この影響は非常に大きくスマートフォンやタブレット端末の普及が進めば進むほど、紙媒体のものは減っていくと言われております。

実際に、紙媒体の売り上げと電子媒体の売り上げを比較すると解るのですが、年々紙媒体のものは売り上げが低下して、電子媒体の売り上げが伸びているのです。いわゆる右肩下がりと右肩上がりの状況にあるので、この流れは特殊な状況にでも追い込まれない限り変わらないと言われております。

■アメリカでは電子書籍の売り上げが伸び悩んでいるが

アメリカは電子書籍の先駆けと言われている国ですが、実は電子書籍の伸びがある時期を境にピタッと止まってしまいます。それは出版社サイドが電子書籍に負けないように価格変更を行ったということです。

もともと、紙媒体となってしまうと電子書籍と比べていろんな手間暇がかかってしまうので割高になりがちでした。そのため、販売するようになったとしても価格帯に差が出るようになるので、少しでも安くて持ち運びもしやすい電子書籍を求める人が増えていたのです。

しかし、紙媒体のものと電子書籍の間で差がほとんど無くなってしまえば、購入する理由が価格だった人にとってはどちらでも構わない状況になるので、伸び悩むようになったと言われているのです。

■手を打たないままでは紙媒体が衰退する

つまり、アメリカのように価格などで勝負を挑めるような状況にしないと衰退は終わらないということなのでしょう。それでも、今の日本では電子書籍のほうが紙媒体のものよりも安く販売されているものが多いので、伸び続けると言われております。

この対応ができるかどうかは出版社の努力次第でしょうが、電子媒体のほうが小さいながらも何冊も持てるといった利点があり、いつでもどこでも読めるという利点もあるため、覆すことはなかなかできないと思われます。

これらを踏まえたうえで言えることは、電子書籍事業はこれからも拡大し続けるでしょうが、紙媒体のものは売り上げが減少し続ける可能性が高いということです。一度便利なものに触れてしまったら、それから不便な状態に生活を戻すのは非常に難しく、一度離れた顧客を取り戻すのは簡単なことではないでしょう。

「世界の流れがそうなっている」という一言で片づけられてしまうかもしれませんが、紙媒体の書籍にも魅力はあるものなので、このまま無抵抗で沈没していくのではなく、いつかどこかで逆転の一手を打ってもらいたいと筆者は考えてしまいます。

価格競争で泥沼化してしまうと、両者ノックダウンの可能性もありますので、無理と無茶は市内で貰いたいところでしょう。