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何故WindowsXPがここまで人気になったのか

2001年に登場していまだに使い続けられているOSがWindowsXPです。もはやOS提供側からのサービスは終わっているのに2017年現在でも使っている人はまだまだいます。なぜこれほどまでに使われ続けているのでしょうか。

■デスクトップ型パソコンユーザーの7%がまだXP

XPが誕生してからもはや16年も経過しているので、この年月の間に様々なOSが発売され使われるようになりました。そのため、古くなりすぎたOSはサポートが終了しておりセキュリティー面でも脆弱な状態になってしまっているのです。

そんな状況ではありますが、2017年のとある企業調査ではデスクトップ型パソコンユーザーの7%がまだXPという驚愕の事実が公表されることになり、驚いた人がたくさんいるのです。はたしてこれほどまでに使われ続ける理由は何のでしょうか。

■人気がある理由を紐解いていく

XPがこれほど愛されることになった理由は単純で使いやすいことにあるでしょう。家庭向けに用意されていたOSと仕事用に用意されていたOSの良いところを統合して造られていたのですが、これが見事にマッチしており、あらゆるところで使える素晴らしいOSという評価を受けるようになりました。いわゆる、家庭から使い始めた人でも、仕事から使い始めた人でも、使いやすいと評判になったOSということです。

それ以外にも、周辺機器メーカーが爆発的な人気にあやかって利用できる機器を充実させるようになったので、このOSさえあれば他に何もいらない状況を作ってしまっていたのです。

また、XP以降に登場したOSもありますが、XPとの間は5年も空いてしまったことで操作性からも変更したくないと考える人が急激に増えてしまったのでしょう。特に、XPの後釜として出てきたVistaは個人的にも非常に使い勝手が悪いものとなっており、世間的にも不評なOSとなってしまったことで、XPを使い続ける人が増加してしまって「一番使いやすいのはXP!」と考えてしまうユーザーを増加させてしまうことになります。

■使っているパソコンそのものを買い替えるのがきつい

しかし、そのXPからOSを乗り換えようとしても意外な障害が出てくることもあるのです。それがOSが動かないためパソコンの買い替えが必須となるケースです。XPを使っている人がWindows7などのOSに切り替えようとしても、マシンスペックが足りないと言ことで買い替えが必要になるケースもたくさんあるのです。

このパソコンの買い替えが必須になるというのが、かなりのネックとなり、「そこまでお金をかける必要があるのならXPで充分」と思ってしまうユーザーが現れるようになってしまいます。

特殊なソフトを使う場合はそのようなことは言っていられないのですが、あくまで簡単な文書作成やメールやネットぐらいにしか使わないという人なら、XPでも機能的に十分なので買い替えのメリットが見つからないのでしょう。

また、OSをすべて一新することになると周辺機器まですべて一新する必要も出てくるのでコストが非常にかかってしまい買い替えが進まないという人もいるようです。