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便利すぎる世の中への警告、3Dプリンター編

様々なものが進化して一般社会に落とし込まれるようになった現代社会ですが、その中には使い方によっては悲劇を生むツールになってしまう危険性をはらむものも多いのです。そこで、今回は使い手の影響を確実に生み出してしまう3Dプリンターについて考えていきたいと思います。

■3Dプリンター銃製造事件

これはニュースにもなっていたので知っている人も多いでしょう。2014年に3Dプリンターで拳銃を製作し所持していたことで逮捕された事件です。この事件により、3Dプリンターによる銃火器を作ることがどれだけ恐ろしいことなのかを世の中に知らしめられることとなりました。

実際にインターネットを使って設計図なども手に入れられる時代となっているので、拳銃などの設計データもネット上でその気になれば入手できるようになっており、非常に危険な状態であることには変わりません。

■他にも作ってはいけないものは多い

拳銃も組み立て使用することが可能であれば罪に問われるので、ちょっとした興味本位で出力をしてしまったら逮捕される可能性があるものとなっております。それ以外にも罪に問われてしまうものはたくさんあるのです。

例えば貨幣などがその通りでしょう。樹脂タイプの素材であれば質量を表現することはできないので、偽物とばれるでしょうが、悪意を持って似ているものを出力すれば、通貨偽造の罪に問われるので一発アウトとなるでしょう。

他にも、爆発物や会社の印鑑、鍵や爆発物といったモノを作るのはNGとなっております。このように作ってはいけないものというのは非常に多いので、覚えておくといいでしょう。

他には、ピッキングなどに使えるツールなども許可なく所持することがNGとなっているので作ってはいけません。銃火器などは作ってはいけないイメージがあるからわかりやすいでしょうが、それ以外にも作ってはいけないものは多くあるのです。

■おそらく銃火器のアップロードはなくならない

このように日本では作ってはいけないものが色々とあるのですが、3Dプリンターを使って銃火器を作る流れは止められないと思います。法律で規制するようになったとしても、一度拡散してしまったデータはもはや拡散防止することはできないので、どこかの誰かが改良したデータがいつか必ず現れるものなのです。

日本国内では様々な禁止事項として扱うようになっていたとしても、銃の所持が法律で禁止になっていない国々では当たり前のように使っている人もいるでしょう。

インターネットを使って世界と簡単に繋がることができる時代になってしまったからこそ、今一度人としてのモラルを考えなければいけない時代となってしまったのです。世界の流れとして様々な危険なものが作成可能となってしまったとしても、日本で生きていくのならそれとは関わらないで生活していく覚悟が必要となってきます。

便利すぎるがゆえになんでも作れる3Dプリンターですが悪用する気になればできてしまうということだけは覚えておいてください。