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停滞期とは何故訪れるものなのか

美容の正反対の位置にいるものが肥満ではないでしょうか。その肥満を解消する方法がダイエットになりますが、多くのダイエット経験者の壁となっているのが停滞期です。今回はこの停滞期についてより詳しく、どのようにして訪れるものなのかをお伝えいたします。

 

■停滞期はホメオスタシス効果によるもの

 

ダイエットをする際の最大の注意点は停滞期になります。停滞期になるとどうしても体重が減少しなくなるので、しばらくの間は辛くてもひたすら耐え続ける期間が訪れるのです。これは解っている人でもかなりつらいものがあり、無理やり食事の量を抑えたとしても体重が全く減らなくなってしまうので、多くの方が挫折する最大要因となってしまいます。

 

この停滞期が訪れる理由は、今までは「急激に痩せるから」といったちょっとあやふやなものが定説となっておりましたが、現代における医学ではある程度どのような機能が働いているのかが証明されているのでこの停滞期も説明できるものとなっているのです。

 

この停滞期とは医学的には「ホメオスタシス効果」と言われており、この機能は体温維持・血圧維持・浸透圧維持・傷口を塞ぐ・病原微生物を身体から排除といった時に働くものとなっております。つまり、身体に何らかの異常が発生していると自動的に働き始めて、生体の状態を一定に保ってくれるようになるということなのです。

 

この保つ機能というのが曲者で、生きていく上では非常に重要な要素なのですが、ダイエットにおいては足を引っ張ってしまうようになります。つまり、体重を保つように働くということなのです。

 

この機能が働き始めると生命維持に必要なエネルギーが自動的に減少していくので、食事を少なくしているのに痩せなくなります。ここで挫折してしまい、食事制限を解除すると、身体は省エネ状態がひたすら続いている段階なので消費カロリーが減っており摂取カロリーを増やしてしまうと反動が一気に来るようになるのです。

 

このホメオスタシス効果が働き始めるのは、だいたい1ヶ月で体重の5%以上痩せた人と言われているので、これ以上痩せないようにすることが今のダイエットのトレンドとなっております。

 

ダイエットにおける停滞期というのは非常に辛いものなので、この停滞期を回避するためには急的なダイエットは控えましょう。急激に痩せるとこの機能が働いて体重が一気に落ちなくなるので、健康的に痩せるのがやはり一番の近道なのではないでしょうか。

 

■ありがたい機能ではあるが…

 

このホメオスタシス効果というのは人間が生きていく上では非常に重要な効果であり、健康に生きる上ではこの機能の力によるところが大きいと言えます。ただし、ことダイエットといった部分に関してはマイナス要素となってしまうので、この仕組みをよく理解して回避する術をまず考えてください。仮に停滞期になってしまった場合は1ヶ月ほど続ける必要がありますので、今季との勝負になってしまいます。