Home>資格>将来も活かせる資格、土地家屋調査士
資格

将来も活かせる資格、土地家屋調査士

将来性が非常に高いと言われている資格の一つに「土地家屋調査士」というものがあるのですが、土木の大学に行っていない方々はおそらくこの資格について知らない人も多いと思います。そこで、今回はこの土地家屋調査士について詳しく解説します。

■土地家屋調査士について

土地家屋調査士とは土地や建物の物理的な状況を正確に把握するための調査を行い、不動産の表示に必要な登記の申請手続きを代理して行います。

家を建てた時に様々な情報を法務局に登記する必要があるのですが、この手続きは非常に難しく、一般家庭の方々からするとかなり難しい内容になっています。そのため、この登記を土地家屋調査士の人たちが行うのですが、これは独占業務となっているということも覚えておきましょう。

要するに土地家屋調査士とは不動産の情報を法務局に登記事項証明書を作成して提出するのが仕事で、そのために必要な情報を調査をして行う人たちということになります。

たまに、不動産鑑定士と勘違いされる方もいますが、不動産鑑定士は家の状況を調べてその価値を計算する方々ですが、こちらは価値を決めるのではなく法務局への登記情報をまとめて作って提出するので求めるものが違います。

■この資格は役に立つのか?

今までの説明を聞いただけだと、何か限定的な状況でしか使えない資格と感じてしまうかもしれませんが、土地の境界紛争は今の日本でも無くなっておらず、建物の相続においても必要になってくるので、司法書士に並ぶ不動産登記の必須資格となっており、この資格を持っていることで独立して仕事をすることも可能となるでしょう。

もともと知名度が少ないので、資格取得者が非常に少なく、しばらくは安定した収入を得ることができるでしょう。家を建てた時に必要になる登記はこの土地家屋調査士の独占業務となっているのが相当強力で、家の建て替えがある限りこの土地家屋調査士保持者は必要になってきます。

土地の境界を巡るトラブルも現代ではかなり多いので、そのトラブルを解決するためにも使える資格となっており、もし、行政書士の資格も持っているのなら、確実にこの道で食べていくことができます。

■しばらくは安泰の資格だが高難易度

マイナーかつ安定した仕事であるため、今のところは資格を取った時点で勝ち組になれる可能性は大きいのですが、この国家資格はかなり高難易度です。合格率は基本的に10%以下であり、合格するためには年単位の勉強が必要になるでしょう。

しかし、未経験者でも合格することは可能です。建築史関係の資格を持っている人が受ける資格ではありますが、不動産知識や建築知識がほとんど無い方でも努力すれば受かることはできますので、本気度次第と言えるでしょう。「実務経験○年以上」のような受験資格はありませんので全く関係ない業種の人でもこの試験を受けることが可能となっております。

もしかしたらこの資格が人気が出て取得者が続出した場合は飽和状態になるかもしれませんが、特別なことが無い限りはそのようなことは起こりえないでしょう。