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日本にはどれくらいのLGBT当事者がいるのか

LGBTやセクシュアルマイノリティという言葉を聞くとどこか別世界に感じる人も多いのではないでしょうか。
実際にそのような性的指向に出会ったことがない人だとより遠くに感じられるのも無理はありません。どれくらいの割合でLGBTの方はいるのか理解してみると近い存在に感じられるかもしれません。

日本全体の8%がLGBTだとされています。
これはもっとわかりやすい数字にすると13人に1人はLGBTということになります。これを多いと思うのか少ないと思うのかは個人差がありますが、そこまで遠い存在ではない、ということだけはわかるかと思います。
また、セクシュアリティ別に分類していくと、
・ レズビアン(L) 1.70%
・ ゲイ   (G) 1.94%
・ バイセクシャル(B) 1.74%
・ トランスジェンダー(T) 0.47%
・ その他のセクシュアルマイノリティ 2.13%
このようになっていました。ただ、当事者であってもLGBTという言葉を知らないという人が30%近くいるのでもしかするともう少し割合的に増える可能性はあります。

この数字を見て、多いから良いとか少ないから悪いという評価ではなく、きちんとこうした性的指向の人々がいるということを認識することが非常に大切です。
こうしたことを知っていれば、いざ自分の周りにセクシュアルマイノリティで悩んでいる人がいれば助けることもできます。セクシュアルマイノリティで悩んでいる人にとっては話を聞いてもらえるだけでも、受け入れてもらえるだけでも非常に嬉しいことでもありますし、言いにくい部分を言える人がいるということにも安心感があります。
LGBTという言葉だけが先行してしまわないように、個人個人でもきちんと理解を深めていき、一方的なイメージだけを抱かないことが重要です。
また、その他のセクシュアルマイノリティという部分はかなり細分化されていて、当事者本人でも自分がどのセクシュアリティを持っているのかわからずにそのこと自体に悩んでしまう人も多くいます。

例えばXジェンダーと呼ばれる人は自分としての性自認が男性でも女性でもなく両方の性だったりどちらでもないと認知している人など様々います。このXジェンダーはLGBTのカテゴリーに入っていないため、非常に強い不安感やストレスを抱えやすい傾向があります。
人間というのは自分がわからないという状態が一番不安です。
特に性のことになれば人に話すことも難しいですし、親に相談するのもハードルが高いです。かと言って病院に行くことも何か違うと感じることでしょう。
例えどのようなセクシュアリティを持っていたとしても、どこかのカテゴリーに属さなくてはいけないというわけではありません。レズビアンだと思っていた人がバイセクシュアルだということもありますし、その逆もあります。人は生きてきた年月だけでは認知できない矛盾や指向を持っています。
それらは何も悪いことではないので、ゆっくりと自分に向き合うようにしてください。
また、受け止める側も割合を見てわかるように珍しいことではないので、近い存在だと認知してください。