男性でも、女性でもエレガントで所作が美しく、素敵な方々がいらっしゃいます。
素敵な大人になりたい!
私もあんな風になれたら
・・・そう思ったことはありませんか?
紳士淑女とは礼儀が正しく、気品のある方々(男女)のことを指します。
英語ではLadies and gentlemenですね。
この英語はその場にいる人たちに敬意を示した表現として使われています。
マナーとは「礼儀」のことです。
紳士淑女はこのマナー、礼儀を身に着けており、気をつけています。
国際儀礼や世界標準的なマナーは「プロトコール」と言われ、文化や宗教、生活習慣などが異なる場合でもスムーズな交流ができるようにと決められたルールのことを指します。
プロトコールは自分とは異なるバックグラウンドを持つ人々との交流の中で使われるマナーですので、相手の文化や習慣を知り、相手のことを尊重する姿勢が必要です。
相手への敬意を示し、全ての国や人々を平等に扱うことを基本としており、その場にいる人々全員が相互に認め合い、円滑なコミュニケーションを図ろうという全世界共通の認識がプロトコールです。
プロトコールはそもそも外交の場面で用いられてきたマナーですので、外国人との関わりがあった上流社会の人々のためのものでした。
しかし、現代では国際化が進み自分の勤めている会社等で海外の方をもてなすといったチャンスも少なくないと思います。
国境を越えたコミュニケーションを取るためのプロトコール、つまり文化が違う人々への気配りを身に着けておいて損はありません。
プロトコールの基本的な考え方として、相手に不快な思いをさせないこと、相手に迷惑をかけないこと、相手に好感をもってもらうこと、といったことがあります。
相手が主体であることは言うまでもありません。
この基本的な考え方をベースに、様々な場面に応用することが必要なのです。
たとえば、車の乗り方では
①後ろの席の右側(運転席の位置は関係なく)の席
②後ろの左側の席
③後ろの真ん中の席
④助手席
といった順番で上位から下位となります。
しかし、お相手の方がドライバーである場合は
①助手席
②後ろの右側の席
③後ろの左側の席
④後ろの真ん中の席
という順番になります。
また、日本やイギリスだと車は左側通行ですので、ドアを開ける時に道路側にお客様の手を煩わせてしまうこともあるのでその際は、お客様が後ろの左側の席に着くこともあります。
このように、接遇の基本的な考え方はありますが、その場その時に合わせて変えることもできます。
プロトコールにはもちろん、基本的な作法があります。
しかし、その作法に捉われすぎて相手の方に失礼しては本末転倒ですね。
臨機応変に対応し、相手の方に心地よく過ごしてもらうことが最も大切なプロトコールです。
どのような場面であっても、相手を思いやる気持ちを持つことが必要です。
ぜひ、みなさんも文化や習慣に捉われない、柔軟なプロトコールを身に着けてみてください。