大人には大人にしかできないこともありますが、子供には子供にしかできないことが沢山あります。そのうち、学生にしかできないこともたくさんあるので、社会人で苦しんでいる筆者から自動車免許は学生のうちに取るべきなのかを解説します。
■可能ならとったほうが良い
最初に結論から書くと、可能ならとっておいたほうが１００%良いでしょう。電車やバスといった交通機関が最寄りにあり、買い物も不便しないという方は間違いなくいるでしょうが、それでも確実に学生のうちにとったほうが良いです。その理由としてはいくつかあるので列挙していきましょう。
まずは会社が東京なら東京オンリーでそこから転勤する余地のない方なら良いのですが、もし転勤があるような職場だった場合は転勤させられた後に高確率で苦労することになります。会社にもよると思いますが、仕事の都合上ないと困る場面に遭遇する可能性はあるということを覚えておいてください。
次によく発生する問題が家庭環境の変化です。例えば、今まで健康だった母や父もいつまでも健康でいられるものではありません。１０年後には足腰が弱って移動が困難になることなんてざらにあります。そうなったときに重宝するのが車なので、こういう時に車が運転できないとかなり不便します。
また、子供ができた時も車が無いと確実に不便するでしょう。結婚して夫婦のみでの生活だったらまだ車が不要な生活もできるでしょうが、お子さんができると移動するのに車という足が必要な場面は多々きます。父親側はわからないでしょうが、子供を背負っての移動というのはかなりつらいものがあり、ベビーカーがあったとしても長距離の歩きによる移動は避けたいものなのです。
あとは、会社にもよると思いますが、免許を持っていないと「有休を使って今すぐに取りに行け」と命じられて10日分の有休を使って取りに行かされることもあります。これは有休をほとんど消費する形になるので、体調不良で休むことがかなり難しくなります。欠勤扱いでも構わないという方ならよいでしょうが、普通は嫌なものでしょう。
■そんなことはわかっているけど…
おそらく、ここまで記載したことをある程度は想定しているけど、なかなか免許取得に体が動かない方もいると思います。その最大の理由が免許取得にかかるまでの時間とお金です。はっきり言って合宿だろうが教習所に通うのだろうが学生から見るとびっくりするぐらいの金額がかかります。
２０～３０万円はかかってしまうので、これを自前で用意する必要があるという方はかなりしんどい思いをするでしょう。学業に励みながらバイトをしてだいたい3～４ヶ月分ぐらいの給料が消滅するのはかなりきついと思います。大人から見ても高いと思ってしまうものなので、学生さんから見ると相当しんどい金額に見えてしまうのです。
「なら合宿を使えばいいじゃない！」と思う方もいるかもしれませんが、学生が集中する夏休みと春休みの時期は合宿の料金が非常に高いです。場所によっては教習所に通ったほうが安くなるところすらあります。
理論的には取得したいですが、金銭的になかなか取得が難しいという方は色々と悩ましいところだと思います。それでも、取得しておいた方が後々役に立つ場面が確実に来るので、可能な人は取得しましょう。
