Home>子育て>自己肯定感を高める子育て法
子育て

自己肯定感を高める子育て法

自己肯定感の高い子、低い子って一体何が違うのか。それは、自分の存在価値が見いだせるかどうかなのです。自己肯定感が低いと自信がもてず、失敗を恐れて挑戦ができない、また非行の原因にもなると言われています。この自己肯定感。この形成には幼少期の体験が大きく影響していると言われています。親ができることは、一体何なのでしょうか。

〇自己肯定感
「自分は生きている価値がある」「誰かに必要とされている」このように自分の価値や存在の意義を肯定できる感情のことを自己肯定感と言います。自分の存在価値を見出せることができる子は、何事にも前向きに積極的に挑戦をします。また心にも余裕があり、人にやさしくすることができるため、回りには自然と人が集まり、支え、支えられながら生きていくことが多いそうです。

〇自己肯定感の高い子に育てるには
自己肯定感の土台が形成されるのは、0歳~6歳と言われています。この時期に一番大切なのは、親の接し方です。特に未就学の間は24時間365日親子で過ごしているといっても過言ではありません。では。親は子どもに対してどう接していったらよいのでしょうか。
大切なことは、「ぼくは、わたしは、愛されているんだ。」という実感をもたせること。もう一つ、「やればできるんだ。」という自信をもたせることなのです。

◆親は子どもの味方でいること
よく子どもを叱るときにやってしまうことは、感情的になって子どもへの評価を変えてしまうことです。何度言ってもきかない、同じ失敗をする子どもに対して、「そんなことをする子は嫌い。」と否定することは、子どもにとってとてもつらい言葉です。「ぼくは、わたしは必要のない人間なんだ。必要ないんだ。」と思ってしまうのです。
ときに叱ることはもちろん大切です。しかし、「どんなときのあなたの味方だよ。」ということを伝え続けましょう。その言葉が子どもにとって心の支えになるのです。叱るときにも、怒りのはけ口になってしまわぬよう、愛情をもって叱りましょう。

◆小さな成功体験を積ませましょう
丸をかくことや積み木を積むことは大人にとってはとても簡単なことです。しかし、それらは子どもにとって大変で難しいことなのです。子どもにとっては日常の様々なことが小さな挑戦であふれているのです。その挑戦を見逃すことなく、しっかりほめてあげることが大切です。
苦手な食べ物を少し食べることができた、おしっこを我慢した、こんな小さな成功体験の積み重ねが自己肯定感を高めていくのです。

◆過程をしっかり褒めましょう
子どもの「できた!」は大人にとっては当たり前のことが多いですが、そのできるまでに頑張ったという過程をしっかりほめてあげることが大切です。それは失敗してもその失敗までの過程を褒めてあげることで、次への意欲につながるのです。
例えば、おしっこを我慢した。トイレまで行ったが、トイレの目の前でもらしてしまった。
ここで、「なんであと少し我慢できなかったの?!」というより、「大丈夫だよ。トイレ見たら安心して出ちゃったね、でも頑張ってトイレまで我慢できたね。頑張ったね。」と言われた方が子どもは嬉しいはずです。過程を褒めるということは、子どもにとって見てくれているという安心感にもつながります。過程をしっかり言葉にして褒めましょう。

自己肯定感を高めるポイントはこのほかにもたくさんあります。まず、意識することは上記の3点。今日からぜひ実践してみてください。きっとお子さんの笑顔が増えると思います。