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身近な人がLGBTだったら

国内で少なくない人数がLGBTだと考えられています。
人口に対して13人に1人がLGBTだ、という結果が公表されていて、他の国と比較してみても日本のLGBTの比率はとても高いことがわかります。
ただ、数字として多かったとしても、身近な人ではいないという人が多いかもしれません。これは『いない』というわけではなく『見えていない』だけです。どういう意味かというと『知らない』だけなのです。当事者がカミングアウトしなければ、当然知らないからです。
ずっと、LGBTではないと思っていた人が実は…という場合も多くあります。
基本的にカミングアウトするかしないかを決めるのは当事者です。強要はできませんし、心の準備ができていない状態で意図せずにLGBT当事者だと知られた時、本人の心が不安定になってしまうことすらあります。

なので、本当は多いはずのLGBT当事者が自分の周りにいないからと信じ込み、珍しいもののような目で見ないようにしてください。人は少数派の人やものを否定しがちですが、それは間違いです。
また、勇気を出して身近な人がLGBTということをカミングアウトしてくれた時、どうするべきなのか対応方法を理解しておくと咄嗟の対応ができるので、知っておくようにしてください。

最も大切なことは『何も変わらないでいる』ということです。
異性愛者だろうがLGBTだろうが、今までずっと身近な存在として笑い合っていたはずです。その人自身に対して好感を持ち、交友をしてきたはずです。LGBTだからと言って何か変わったことではありません。
異性愛者のように恋愛もするし、笑って泣いて、生きています。
1人の人間として精一杯生きている姿をきちんと見てください。
LGBTである、ということを何かのジョークで使用したりせずに何も変わらずそばにいてください。カミングアウトされた人の中には180度態度が変わってしまう人もいます。それは、もう仕方のないことです。
きっと当事者の方は苦しく、寂しいかもしれませんが、態度が変わる人はLGBTだとカミングアウトしなかったとしても何かのきっかけで変わってしまう人です。そう割り切ることも生きていくためには必要なことです。

性的指向を他人に伝える、ということは非常に機微な話です。
話すまでにどれだけの勇気が必要だったのか、そしてどうしてその勇気を出して自分に話してくれたのかを考えるだけでも、自分が相手に対してどのような対応をすることが正しいのかはわかります。
思いやりをもって優しくしましょう、とまでは求めていないはずです。
ただ、今までと変わりなく接することがLGBT当事者にとって生きていきやすい環境ができたと安心感を持つことにつながります。
他人同士なので全てを完璧に理解することは不可能ですが、それでも相手の心の支えになることは可能です。お互いが笑って生きていけるように変わらないでいることが大切です。