Home>スポーツ>野球の視聴率低下を紐解いてみよう
スポーツ

野球の視聴率低下を紐解いてみよう

昔と比べると野球中継が激減してしまった現代日本ですが、その最大の理由は視聴率がとれなくなってしまったからです。それはオールスターゲームといった1年に1回しかないお祭りにも影響が出ております。今回はその原因を探っていきたいと思います。

 

■他のスポーツに人気が出る

 

20年以上前から比べると野球の視聴率は激減しました。地元に球団がある方はそちらの試合を見られる人は上昇しているようですが、こと巨人戦に限定してしまうと視聴率が激減しているのです。昔は20%越えが当たり前だったのですが、今では一桁が基本となってしまったとすら聞き及びます。

 

その最大の理由の一つがサッカーという今では日本人にとっても当たり前となったスポーツが急速に伸びたことにあるでしょう。今ではサッカー人気というのはすさまじくプロのサッカー選手を目指す子供のほうがプロの野球選手を目指す子供よりも上回ったとするデータも出てくることがあります。

 

特に、サッカー日本代表の人気はすさまじく、敵地での試合となって深夜の時間帯放送になってしまったとしても視聴率が10%を超えるということは結構な頻度で起こるものなのです。それが4年に一度のワールドカップやそのワールドカップに行けるのかどうかの決定戦となる予選のようなものだった場合は驚くべき視聴率になり、決定した次の日は日本中がお祭り騒ぎになることでしょう。

 

他にも、ラグビー・体操・バレーボール・フィギュアスケート・バスケットボール・フットサル等々、様々なプロスポーツがテレビ放映されるようになることで、「野球もそこそこ好きだけどこちらの方が実は好きだった」という層が軒並み移動するようになってしまい、野球の視聴率が低下したのではないでしょうか。

 

■人気選手がアメリカに行ってしまう

 

野球やサッカーといった集団で行うスポーツを視聴する時には、大きく分けて二つの層が存在します。それは「○○という選手が大好きだから、チームも応援する」という方と、「チームが大好きだから応援する」という方です。もちろん、数字だけを見たのなら、同じチームのファンということにもなりますが、一選手を応援している人たちは、その選手がいなくなってしまうことでそのチームを応援しなくなるということはよくあることなのです。

 

しかも、今では日本のエース級の方々がメジャーリーグに挑戦しており、大スターとなった選手は高確率でアメリカに行ってしまいます。こればっかりは個人の遺志を尊重する必要がありますので、悪いことだとは全く思いませんが、有名選手が次々と抜けていってしまうと、どうしても視聴率というものはとれなくなっていくものではないのでしょうか。

 

■プロ野球人気の対策ももちろん行っている

 

もちろん、このように衰退する様子をプロ野球界でも黙ってみているわけではありません。ファンサービスを向上することでファン数獲得を向上させる仕組みをそれぞれの球団が必死に行っております。ファンあってのスポーツなので、どれだけ地元民に愛されるのかが勝負となってくるのではないでしょうか。