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LGBTの基礎知識

最近ではよく耳にすることも多い『LGBT』という言葉ですが、何となく知っているようで実は知らないことの方が多い部分なので、この機会にしっかりと理解しておくようにしてください。
LGBTは簡単に区別されるものではなく、とても複雑なので一概にこの人はこれだと決めつけるようなことはしないようにします。

まず。そもそもLGBTとは何のなのかという点ですが、セクシャルマイノリティカテゴリーの分類されるものです。
セクシャルマイノリティーというのは世の中でいわゆる「普通」「こうあるべき」というような性のあり方とは違う人達のことを指し示しています。この性のあり方というのは多種多様になっていて、動物のようにオスかメスかだけの話ではなく性的な役割の部分まで考えなくてはいけません。

そこでLGBTというものがよくセクシャルマイノリティの話をする時に取り沙汰されます。これは、女性を恋愛対象としている女性を指すレズビアンのL、男性を恋愛対象としている男性を指すゲイのG、男女どちらにも恋愛や性愛の対象が向く人や恋愛対象が同性異性なのかという問いかけ自体を拒否している人を指すバイセクシャルのB、体と心の性別が一致しない人を指すトランスジェンダーのT、から来ています。
これらがセクシャルマイノリティの全てというわけではありませんが、わかりやすい表現として表されています。
特にトランスジェンダーは自分の性別をどう捉えるのかという点で自分でも判断が難しく、長年悩んでしまう人も多いです。この体と心の性別が一致しない人はよく性同一性障害をイメージされますが、実際は性同一性障害というのは医療を必要としている人のことを指しているので、トランスジェンダーの中には医療を不要としている人もいるため、一つに区切ることはできません。

このように分けられてはいますが、恋愛の形がそれぞれあるように、性への指向もそれぞれあるというように理解をしていくことが、LGBT当事者が過ごしやすい環境なのではないでしょうか。
また、性のあり方に関しては個人の尊厳の根本に関わってくる問題になるので固定観念でだけ話をすることは避けるようにしてください。多数派か少数派か、それだけの問題です。少数派だからと言ってよくないことだ、というような認識はある種概念に縛られているので理解を広げてみてください。
そして、自然というのは常に多様性をはらんでいます。その自然とは何か、という点に関しても個人差があります。みんなが自然だということが自然というわけではありません。自分に正直に生きることはとても巣晴らしいことです。ただ、当事者としては自分に正直に生きていくことによって誰かを傷つけてしまうのではないか、と不安に感じている人もいます。
そのような人のためにたくさんのLGBT団体が存在しているので、悩んだ時は迷わずに相談してみるのも一つの手だと考えられます。