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就職偏差値2020年卒

「就職偏差値」という用語を聞いたことがありますか?「偏差値」と聞くと、高校・大学受験の際に参考にした人が多いと思います。
偏差値60の高校に入学するためには、自分が62以上無いと合格に確証を持てない。または、58でも受かっている人がいるのだからやってみよう。
そういった目安になった方も多いでしょう。
「就職偏差値」とは、企業のランキングのことです。偏差値が高い企業は難易度が高く、内定が取りづらい企業の目安になります。
たいへん便利で、参考にもなります。しかしながら、数々の問題点が内在している「就職偏差値」を改めて見直していきます。

1)就職偏差値の基準は?誰が決めているのでしょうか。
基準①内定倍率が高い(求人に対しての応募者が多い)
求職者が多い企業は人気がある企業との基準です。人気(応募者)があれ  ば、内定が困難であるとの判断から偏差値が高くなります。

基準②内定者の学歴が高い
   学歴が高い人が働いていれば能力・学力も高いという判断です。学歴が高いので、競争も激しく内定が困難である。との基準が加味されています。

基準③内定複数の場合に、最終的に選択される企業を偏差値が高いと判断しています。

これらを基準にネットユーザーが決めているのが「就職偏差値」です。

2)ネットユーザーで客観的な基準を保てるのか?
決定者(ネットユーザー)から判断して、どうしても主観的になります。
しかも多くのデータ分析でなく、少数のユーザーが好き勝手に決めています。
「就職偏差値」が出始めたころは、上の①~③の基準の内容ならば、主観的であれ信憑性もありました。
しかし、ネット上に多くのユーザーが書き込んでくると、どこの意見を参考にしているか根拠がなくなってきました。

3)企業を偏差値でランキングする無理な基準
統一テストなら偏差値で測ることもできますが、企業を偏差値で測る無理な基準が内在しています。
そして、偏差値が高く、受かりづらい企業に内定することは幸せなのでしょうか?
業務の内容や福利厚生面等を、就職偏差値が表しているようには思えません。

まとめ

就職偏差値が出始めたころは、主観的であってもその根拠があったように感じます。それが、ネット上のあちらこちらで騒がれるようになると、どこから引用してきたのか似た内容が散見されてきました。
要は、就職を自己体験すらしていないユーザーが、書き表している「就職偏差値」が横行してきました。
これでは、根拠が乏しく参考にすらなりません。
高校大学の偏差値は、ある一定の参考になりました。そこで、「就職偏差値」も同様のニュアンスに感じたのかもしれませんね。
しかし、実態は根拠に乏しくデータの分析もされていない個人の偏った意見が多く見られるのが現状です。