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古いスマホ購入にオークションは厳禁

よくニュースなどで取り上げる話題の中でもオークションでの違法売買や盗難スマホの流出といったことが挙げられます。印象的なニュースとしては、落としたスマホが海外で別の人が使っていて、そのスマホを落とした人が気づいたというものです。いわゆる、写真を撮ったときのバックアップ機能で、パソコンのほうに保存される機能がそのままだったため判明したというものでした。逆に言えば、見つけるきっかけがなければ、そのまま気づかずにずっと使われていた可能性があります。

特にオークションは、出品したものが盗難物かどうか、購入する際に判断する方法はまずありません。購入してみて、使用制限がかけられていたりといった方法で知るか、すでにアプリやアドレス帳で知らない人のデータがあり、それが盗まれた人のものだったという意外は難しいといえます。最近では、携帯会社が外側から操作をロックするなどの方法も行われていますが、SIMの交換などでそれも難しくなるケースは少なくありません。そのため、オークションでの携帯やスマホの購入は極力避けるのが最善です。

つい先日も、オークションに万引きしたものを売りさばいていたグループが逮捕されたばかりです。一つ見分ける方法があるとすれば、出品者の評価で、売っているもの一覧をみて、それが個人で出品するレベルを超えているかどうかで判断するものです。100%は防げませんが、個人が所持しているものを趣味レベル(せどりを本格的にやっているように見えるものはNG)であることを確認します。本当に個人で使っていたようなものを時々出品するレベルかどうかは人によって見方が違いますが、明らかに同じものを何品も売っていたり、男性が女性ものの服が出ていたり、高級品を複数新品で出品しているなどは今回の場合はまず避けてよいでしょう。それと新品を避けるだけでも盗品予防の効果があります。盗品は、評価やそのお店の信頼度とは無縁のところで発生するので、オークションサイトの独自の評価システムもこの場合はあてにならないことを知っておいてください。

以上に加えて、古いスマホをオークションサイトで購入してはいけない理由がもう一つあります。それは、スマホは古くなるほど今のアプリやシステムについていけなくなることです。特にアプリに詳しくなくて、自分でアプリを作ってインストールできるという人を除けば、まず古いものを買っていいことはありません。古くなるほどそれは顕著です。部品がほしいという理由であればその限りではありませんが、使用を前提にしているのであればやはり厳しいといえるでしょう。

古いスマホは2011年くらいまでさかのぼると、すでにアプリケーションのインストールから問題が生じるものがあります。すなわち、すでにインストールされているアプリを除いて、グーグルプレイなどでアプリをインストールできない状態が発生するなどです。バージョンアップやグーグルマーケットからの新しいアプリケーション基盤(グーグルプレイ)のインストールが必要になりますが、古いものはそれ自体がうまくいかないものがあり、面倒な変更作業・システム変更を余儀なくされるものが少なくありません。そのため、スマホがアプリに知識のない人が、ただ安いからとか使えれば何でもいいという理由で手を出してしまうと後から結局使えなくて、痛い目を見ることにもなりかねません。オークションであれば問題があっても文句も言えないことが多いのも事実。使うことを前提としているならば、少なくともケータイ会社から購入することがさまざまな面からも無難といえるでしょう。