不育症ってなに?

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妊娠してもお腹の赤ちゃんが育たずに流産や死産を何度も経験することがあります。この状態は「不育症」と言います。まだ知らない方も多くいるのが現状です。不育症について正しく知り、不育症かも?と思った場合はすぐに病院に相談しましょう。

 

●不育症と習慣流産の違い

このふたつの言葉はほぼ同じ意味で使われます。妊娠はするが、赤ちゃんがお腹の中で成長しずに流産や死産を繰り返すことを不育症。流産を2回続けてしてしまうことを反復流産。3回以上続けて流産することを習慣流産と言います。ひとつ違うのは、不育症は、妊娠22週以降に赤ちゃんが亡くなってしまう死産や生後1習慣以内で亡くなってしまう新生児死亡も含みます。

 

●不育症の原因

流産する原因は受精卵の染色体異常がほとんどであると言われています。なので、不育症は偶然が重なって繰り返していると考えられています。

しかし場合によっては流産を繰り返すリスク因子を自分かパートナーがもっているということもあります。

 

・夫婦の染色体異常

夫婦のどちらかに染色体構造異常があると、卵子や精子がつくられる際に、染色体に過不足が起こる可能性があります。

・子宮形態異常

子宮の形態に異常があると着床しにくい場合や胎盤や胎児が圧迫されてしまったりするために、流産が起きやすくなると言われています。

・母体の内分泌異常

甲状腺機能亢進症・低下症や糖尿や糖尿病である場合、流産の可能性が高まります。

・凝固異常

抗リン脂質抗体症候群、プロテインS欠乏症、プロテインC欠乏症、第XII因子欠乏症などの一部では胎盤に血栓をつくることで胎盤閉塞となることがあります。それによって流産や死産を繰り返すということも。また、胎児の発育異常を引き起こすこともあります。

 

しかし、リスク因子によっては治療をして流産を予防することもできることもあります。なので検査をしてみるのも一つの手です。

 

●不育症の治療

不育症の治療にあたる場合、まずは何が原因で起きているのか調べなければなりません。しかし、問診や診察では原因の特定が難しいため、染色体検査や子宮形態検査、内分泌検査、凝固系検査などの検査を通して原因を特定していきます。

その結果でどのように治療していくのかを考えていきます。

◇夫婦の染色体異常の場合

根本的な治療方法はありません。しかし、出産ができないわけでもないので、医師としっかり話し合いましょう。

◇子宮形態異常の場合

基本的には手術を行います。しかし、子宮形態異常が必ず流産を引き起こすということでもありません。また、健康に害を及ぼすこともありません。なので、治療を必ずしなくてはならないということではありません。

◇内分泌異常の場合

薬物療法や食事療法を行って治療をしていきます。

◇凝固異常の場合

血液が固まってできる血栓が起きないようにします。これは注射を必要に応じて使用します。

 

 

不育症を乗り切るためには、夫婦がしっかり話し合うとともに、お互いの心のサポートが大切です。また、家族など周りの人にも協力をしてもらいましょう。