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何故高校野球では金属バットが主流なのか

夏になり甲子園の時期になると、楽しみが増してテンションが上がるおじさんの方々も多いと思います。自分もそのおじさん連中の一人です。野球大好きおじさんの方々は日々日本野球の質の向上を考えており、たまにこのような考えにいきつきます。それが「高校野球でも木製バットを使えばもっと日本の野球レベルが上がる」という理論です。

 

■金属バットを使わなければいけない理由が…

 

夏の暑い時期にテレビ越しに「カキーンッ!!」という音が聞こえてくると、ちょっと元気になってくる野球大好きおじさんの方々にとって、高校球児の方々が金属バットを使うのは見慣れたものでしょう。しかし、大学野球もプロ野球も基本は木製であり、高校球児がプロに進んだときにぶち当たる壁としてこのバットの変更の点が挙げられるのです。このようにプロになってから元甲子園球児が苦しんでいる姿を見ると、「最初から木製バットを使える世の中にすればよい」と考えてしまうでしょうが、実は木製が難しい理由があるのです。

 

その最大の理由が、簡単に折れる点です。プロ野球を見ている方だと見慣れているでしょうが、打ち損じると木製バットはかなり簡単に折れます。この折れるというのが曲者で、買い替えが必要になりかなりの費用がかかります。高校野球はあくまで部活動の一環なので、もし木製バットを高校生でもとりいれるようになった場合は非常にコストがかかるようになり、一部のお金がある学校でしか対応することができなくなってしまうでしょう。

 

実際に、バットの原料となる木材も値段が上昇してしまったので、高校生に木製バットを普及させるのは非常に困難だと思います。

 

もともとの、「プロのなって苦しむぐらいなら最初から木製バットを使わせればよい」とか「日本野球の底上げのために、最初から木製バットを使うようにする」という理論は間違いなく正解です。否定する要素は個人的には無いと思います。しかし、現実的な部分で不可能なところがありおそらく、高校球児はこれからも金属バットが主流となってくるのだと思います。

 

■練習用として木製バットを取り入れているところも多い

 

もちろん、このような問題を球児は確実に理解しているので、本格的にプロを目指して野球を行っている人は木製で打撃練習も行っているはずです。学校で有名なところでは愛工大名電高校というイチロー選手の母校が使っています。

 

ずっと木製バットを使ってるわけではありませんが、反発力が木製バットのほうがはるかに低いので打球の勢いを殺す必要がありバントをする時に用いているようです。逆にいってしまえば、愛工大名電高校が木製バットをとりだしたら高確率でバントをするということになってしまいますが、それでも決めてくるあたりがうまいと言えるところなのでしょう。

 

■1974年に歴史が変わる

 

理想は皆さんが思っている通りのことなのでしょうが、なかなかそれが現実にならないものなのです。1974年より前の甲子園では金属バットではなく木製バットでしたが、木材高騰の流れに逆らえず金属の使用を認められるようになりました。歴史的な大きな転換期ではありますが、この流れを元に戻すことは不可能でしょう。