ブラック企業とは人によって判断が異なることがよくあるものなのです。つまり、ブラックと感じているけれど、他の人から見たら実は問題ないパターンもあれば、自分は正常だと思っていたとしても、殆どの方から見ればブラックと判断されることもあるのです。そこで、今回はほとんどの人が「うちはブラックだ!」と感じる瞬間について考えていきます。
■残業代が出ないorサービス残業が多い
企業からすればできる限り残業代を払いたくないというのは当然の気持ちです。そのため、30時間以上の残業代は出ないといった独自のルールを設けている会社もたくさんあります。しかし、そのような会社は30時間以上の残業が多いこともあるのです。実際に、筆者も経験者なのでわかりますが、30時間以上の残業代が出ない職場で100時間以上の残業をさせられたこともたくさんあります。会社自体が黙認しているので改善の余地はないでしょう。
また、残業代の制限がない会社でも「利益や実績が上がらないような業務で残業をする人間は残業を付けるな!」と怒鳴り散らす人もいるので、何も言われずに残業代が出される会社は幸運だと思います。逆に、このような事態に巻き込まれている人はブラックかもしれません。
■有休がとれない
ブラック企業は有給休暇を認めません。仮に、強引にとってしまうと勤怠評価が下がってボーナスが出ないとか、査定が下がってしまうことがあるでしょう。有給休暇は働いている人の権利ですが、会社ではそのように考えていないところが圧倒的に多いので、とれないところは多々あるのです。
そのため、自分の意思一つで有休をとれるところは恵まれていると言えるでしょう。ブラック企業は有休をとらせてくれないので、ないものとして諦めるしかありません。
■休日出勤は基本
休日でも上司から電話がかかってきて強制的に出社させられたり、当たり前のように仕事をさせられる人も多くいます。これに残業代が出ないが加わって、有休もとれない状態になると、貴重な休日がただ単に浪費されるだけになり、身も心もボロボロになっていくでしょう。
■持ち帰り仕事が多すぎる
休日出勤や残業といったものは残業代を払う必要性が出てしまうので、それを避けるために仕事をほぼ強制的に持ち帰らせて家でさせる会社もあります。実質的に家で仕事をしているので残業とほとんど変わらないのですが、会社側からすると「あいつが勝手にやっている」の一言で片づけられるのでしょう。
仕事をほとんど強制的に家でさせるような状況に仕向けられているのに、それをすべて個人判断とされてしまうのは非常に迷惑ですし、精神的にもきつくなります。
■これらに当てはまる人は要注意
これらに当てはまるからといって、一部の人はブラック企業とは感じないで当たり前のことと処理する人もいます。考え方一つのところもありますが、ブラック企業かどうかは入社してみないと解らないことが多く、ブラック気味でも耐えれる人もいるのでしょう。しかし、いずれは体を壊してしまいますので、辞める勇気も必要だと思います。