2歳前後になるとやってくる「イヤイヤ期」。全てのことに対して反抗する、イヤイヤという、荒れ狂う。こんな状態を言います。
子どもは本当に何もかもが嫌でこうなっているのでしょうか。
ママを困らせたくてイヤイヤしているのでしょうか。
はっきりした答えがあります。
それは違うということです。
2歳前後の子どもがママを嫌っていることはまずありません。全ての子どもがママを愛していて、ママに認められたくて、ママに愛されたい。こんな気持ちをもっています。
では、なぜあんなにママを困らせてしまうのか。
それは自分でうまく伝えられないからなのです。
伝えているつもりなのに、言葉が完璧ではないためママにわかってもらえないことが多いのです。そのうちに自分で何が嫌なのか、なぜこうなってしまうのかもわからくなってしまいます。どんどん悪循環になってしまって一番困っているのは、つらい思いをしているのは目の前で暴れている子どもなのです。
一度考えてみましょう。
自分が相手に一生懸命何かを伝えます。しかし、相手には全くといっていいほど伝わっていません。どんな気持ちになりますか。伝えても伝えても伝わらない。。。きっと大人でも辛くなります、悲しくなります、「わかってよ!」というようにイライラします。
まさにその気持ちこそがイヤイヤ期の子どもの気持ちです。その上年齢は2歳。この世に生まれてきてたった2年の小さな小さな子どもです。
そうは言っても、毎日イヤイヤされているとママの気持ちは下がっていく一方です。
では、どうしたら良いのか。子どものイヤイヤをおさえてあげれるよう努力しましょう。ママが息抜きをしているだけでは、すぐにまたイヤイヤ期に負けてしまう日がきます。なので、根本のイヤイヤ期を最低限のとこでおさえれるようにするのです。
ママがやることは「子どもの気持ちをよんで、代弁すること」です。
子どもがイヤイヤしたときに、なぜイヤイヤしているのかじっくり考えましょう。その間はイヤイヤしててもガマンしてもらいます。イヤイヤなる前の行動をじっくり振り返ってください。何か約束はしてなかったか、子どもがやりたそうにしていたことはなかったか、イヤイヤなる直前にしていたことは何か。じっくり考えて、わかったら子どもをぎゅっと抱きしめて、代弁してあげてみましょう。
「〇〇(名前)は△△がしたかったの?」
「〇〇は△△がしたかったんだね、気づけなくてごめんね。」
などと声をかけましょう。
それが、もし自分で何かをやりたいのにうまくいっていないことの場合は、
「これがやりたいんだね、もう一回やってみようか。」
「少しママがお手伝いしようか?」などと声をかけましょう。
自分でやりたがっているときには、ひたすら待ちます。困っているときには優しく声をかけましょう。ときには手を貸しましょう。
これだけでも、子どものイヤイヤは軽減されます。
子どもにとってママが一番の理解者であるということは嬉しいことです。失敗しても、うまくいかなくてもママがいるだけでまた頑張れるのです。
ママが一番の子どもの味方でいることこそがイヤイヤ期を乗り切れる最大の方法です。