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サッカーの「オフサイド」は良く変わる

今では当たり前のものとなったサッカーですが、実はよくルール変更が実行されており今までならOKだったのがNGになってしまったり、今まではNGだったのが許されるようになるということがしばしば発生します。その筆頭が「オフサイド」なのです。

 

■重要なのによく変わるオフサイド

 

オフサイドとは攻撃側のポジションに関する反則のことで、ざっくりといってしまうと相手のディフェンダーよりも攻撃側の選手が後ろに行ってしまっている状態でパスを出されてしまった時に反則を取られるルールのことです。基本的な概要はこのようになっているのですが、細かい部分が10年に一回ぐらいのペースで変わってくるようになっております。

 

実際に2013年にもちょっとした改定が加えられており「オフサイドポジションにいることによって利益を得る」部分が見直され、クリアミスをして発生した跳ね返りをオフサイドポジションにいた相手選手にわたっても販促ならないでプレイができるようになったのです。

 

大きく変わったのが2005年でその時のルール改定です。これによって「プレーに関与していなければオフサイドポジションにいても問題ない」と変わり、オフサイドの数がそこから急激に減少するようになりました。この「プレーに関与している」という部分はたびたび議論になっており、審判と選手の間でももめる要因となってしまっているのです。

 

ルールとしえては、オフサイドポジションにいる味方にパスを出すとNGなのは当たり前として、「相手の視界やプレーの邪魔をした」のかどうかでオフサイドになるのかならないのかが決まるのですが、これがあやふやでよくもめます。

 

このふわっとした部分をどうにかするべく、2013年に通達されたオフサイドの解釈に重要な要素となっている「相手競技者に干渉する」といったところを一部明言するようになりました。ここには「相手競技者にインパクト(影響)を与えたときはオフサイドとする」ということが書かれています。

 

■点が入った方が盛り上がる

 

オフサイドは非常に強力なルールで、このルールによって失点の数が大きく変わってきます。そのため、国際サッカー連盟は点数が入り難い状態になると、このオフサイドの部分をルール変更するようにして、少しでも点数が入りやすい状況をつくろうと努力し始めるのです。結果的に一時期は得点数が増えるのですが、対策を練られるようになるとその状況でも守備戦術が適応されるようになるので、点数は減っていくのですが…

 

実際に、この関与しなければオフサイドではないというルールになってからは、低い位置で陣形を整えてラインをひたすら下げる「リトリート」という戦術が主体となり得点数は思っている以上に伸びなかったようです。ラインが高ければその分裏をとれるので点数は増えますが、そもそものラインが低い状態なら裏を取ることはできるものではありません。

 

個人的には点数が入る方が盛り上がるという気持ちも分かりますが、ちょくちょくルールを変えられてしまうとみている側も困惑しますし、戦術を考える監督側からしても溜まったものではないと思うので、頻繁に変えるのは辞めてもらいたいと思っております。