Home>スポーツ>サッカー人口は増えているが大問題もある
スポーツ

サッカー人口は増えているが大問題もある

サッカーの日本代表戦というのは想像以上に視聴率がとれるものであり、たくさんの方が応援するものとなっております。そのため、「将来はプロのサッカー選手になりたい」と希望を抱く若者が非常にたくさんいるのです。しかし、今の日本サッカーには大きな問題を抱えていることをご理解ください。

 

■将来が一番不安な職業になりつつある

 

子供の夢を壊してしまう現実ですが、今の日本サッカーは「社会の底辺」にまで落ち込んでいるスポーツの一つとなっております。サッカー人気は確かにすごいですし、一部のサッカー選手は海外で活躍して多くの給料を約束されている状態となっているのです。しかし、あのような活躍をできないプロもたくさんいるのが現実で、そのような方々に対する扱いが大問題となっているのです。そこが、社会の底辺と言われてしまう由来となります。

 

サッカー選手でもJリーグの1部でプレイできる選手は2000万円以上の給料をもらうことができますが、2部や3部といった状況にまで落ち込んでしまうと、給料が一気に下がります。特に、J3のクラブチームは、「プロ契約選手の保有人数が3人以上」という厄介な契約があり、プロと無報酬のアマチュアが混じっている状態で、プロの人たちでもアルバイトをしながら戦っている人がたくさんいます。

 

実際に、J3で戦っていた人の話ではアルバイトを含めて月収がだいたい20万円程度であり、普通の社会人のほうが稼げると発言していたので、多くの方々が認めている実情なのでしょう。リーグの選手との契約の仕方は年俸の上限がない「プロA契約」と「プロB契約」「プロC契約」に別れており、A以外の人たちの年俸の上限は480万円となっております。

 

プロとして成り上がれた人たちは問題ないのでしょうが、J2やJ3で選手生命が終わってしまった方々は安い給料で戦い続ける必要性があります。一部の方々からは「Jリーグの1部にたどり着けなかった人は社会の底辺に位置する」とまで論じており、夢も希望もない職業とすら言われるようになってしまったのです。

 

■引退年齢平均はだいたい26歳

 

このように、多くの方々を絶望させてしまう結果ですが実はさらなる追加情報として平均引退年齢が非常に低いという点が挙げられます。それはだいたい25~26歳と言われており、稼げるようになる確率もかなり低ければ、引退するまでが圧倒的に早いということもあり、いかに厳しい世界であるのかがよく分かってくるのではないでしょうか。

 

また、このような形で引退した人たちのセカンドキャリアについても非常に問題になっており、就職困難になってしまっている方もたくさんいるのが実状となっております。

 

■人気のあるスポーツだからこそ影が色濃くなる

 

人気のあるスポーツで競技人口が増えるほど、レベルが上がっていくものではありますが、逆に言えば成功者となる確率はどんどんと下がっていっているというのが正解となります。そのため、プロになるのならかなりの覚悟が必要であり、このような社会に飛び込むという現実を理解する必要があるのではないでしょうか。