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テレビの衰退理由は視聴者の責任?

現代人はパソコンやスマートフォンといった機器があるため、テレビに対する依存度が低下しつつあるという意見が多いです。そのため、テレビ離れが加速し、人によっては「テレビの時代は終わった」という意見が出ております。このようなテレビ離れが進む理由の一つに視聴者の変化というものがあると言われているのです。これはいったいどういうことなのでしょうか。

 

■視聴者からの苦情が一気に増えたから

 

テレビというものは視聴者の意向が反映されて成り立っていくものであり、多くの視聴者から苦情が来る作品は提供することができません。つまり、あまりにも苦情が増えているのならその苦情の内容に対応して、苦情がこないような作品を提供するしかなくなってしまうのです。

 

「テレビがつまらなくなった」という言葉を気にしている芸能人はたくさんいて、その理由にロンドンブーツ1号2号の田村淳さんが「コンプライアンス(法令順守)からくる自主規制です。自由な表現が奪われ、見る方も安心・安全ばかりを求めて、くだらない番組がなくなっていく。そうしたら、テレビが面白くないと言われ始めて……。悪循環だと思います」と述べております。

 

この一言にすべてが集約されているのではないでしょうか。つまりこのような流れです。

 

視聴者の安全に対する意識が高まり、ちょっと過激な内容が放送されないように苦言を呈する→苦情を受けたテレビ側が過剰な行動を控える→単調な内容が増えつまらなくなる→テレビ離れが進む→視聴率が低下する→スポンサーが減る→予算が減りやれることが減って数字がとれる行動ができなくなる→視聴率が低下…

 

この流れのような非常に厄介なマイナスのスパイラルに現代のテレビ業界は突入しており、どうにかする術は見つかっておりません。非常に厄介な流れなのですが、回避する方法が見つかっておらず、このままでは衰退一直線なのです。

 

■スポンサーの商品を傷つけてはいけない

 

テレビ業界において大切なのはスポンサーの意向です。そのためスポンサーの商品を扱う時は細心の注意を払う必要があります。つまり、スポンサーをできる限り刺激しないように、傷が付きそうな行動は慎むのが基本となるということです。

 

視聴者の企業イメージは最も重要視されるポイントなので、企業イメージの悪化に繋がる行動は全て禁止されてきています。視聴者からのイメージが悪化する行動がとれなくなる理由はこのように苦情によるものもありますが、そこから騎乗イメージの悪化につながる恐れがあるので、自主規制が加速度的に進んだのです。

 

■昔のようなテレビにはもうならない

 

視聴者からの苦情が圧倒的に増えたことにより、昔のような過激な番組は絶対に放送することができません。おそらく放送したらSNSを中心に大炎上してテレビ会社そのものが大打撃を受けるでしょう。そのため、これからも当たり障りのない低刺激の番組が増え、低空飛行を続けるしかないのかもしれません。テレビがつまらなくなったと感じる原因は私たちにもあるということを覚えておきましょう。