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プロ野球の人気は回復しつつある?

プロ野球の人気の低迷がささやかれて久しいですが、球場に良くいかれる方々やなんだかんだで長い間応援し続けている人たちは、「人気が回復しつつある?」と感じている方が多いようです。そこで、今回は観客動員数から、回復しつつあるのかを本気で考えていきたいと思います。

 

■お客さんは増えたのか、セリーグ編

 

まずはセリーグから見ていきましょう。10年ごとにざっくりと見ていきますのでまずは数字をご覧ください。

 

巨人:1986年298万人→1996年349万人→2006年289万人→2016年300万人

ヤクルト:1986年179万人→1996年196万人→2006年132万人→2016年178万人

横浜:1986年143万人→1996年153万人→2006年111万人→2016年194万人

中日:1986年176万人→1996年208万人→2006年240万人→2016年206万人

阪神:1986年236万人→1996年186万人→2006年315万人→2016年291万人

広島:1986年108万人→1996年123万人→2006年101万人→2016年216万人

 

このように各球団によってその結果は見事にバラバラになっており、上昇や下降を繰り返しているところから、急上昇したところ、そしてあんまり変わらないところというのが見えてきます。あんまり変わらないところの筆頭が巨人でしょう。テレビ視聴率が低下しても球場に足を運ぶ人の数は変わらないようで、根強いファン層というのがかなりいるようです。ヤクルトは10年前に急速に落ち込みましたが、回復傾向にあると言えるのではないでしょうか。阪神も20年前から比べると確実に客の数は増えましたが10年前と比べるとやや落ち込んでおります。

 

そして、このデータで顕著なのが横浜と広島、そして中日でしょう。まずは横浜と広島は10年前と比べるとびっくりするぐらい球場に行く人の数が増えております。横浜は1.8倍、広島に至っては2.1倍です。大成功したといっても良いのではないでしょうか。実際にここ最近の横浜や広島の野球を見たことがある人は「昔と比べると客の数が伸びている気がする」となんとなく感じ取っているはずです。広島や横浜の選手の方々もこのファンの数の上昇は感じ取っているので、ヒーローインタビューといったものや取材でもこのことをよく口にされています。

 

それとは逆にこれは対策を講じないとまずいのではないのかと感じるのが中日です。中日の来場者数は2008年をピークに減少し始めて、2012年からはずっと200万人前後で落ち着くようになってしまいました。下げ止まっているともいえるかもしれませんが、良い傾向にあるとは思えません。

 

広島のファン数の増加は本当にびっくりするほどであり、若いファンが球場に来るようになったと昔から応援した人たちも感じるようになっているので、これからも伸びていくことが期待されております。旧市民球場だったころはトイレといった設備も不評だったようですが、今では細かいところも気配りがされており、ファンも行きやすい場所となっているのでしょう。

 

■来場者数は増えているところもある

 

視聴率といった部分ではよく騒がれる野球人気の低迷ですが、横浜や広島といった球団は確実にファンのライ以上者数が増加しているので、その2チームを応援している人は「野球人気は回復した?」と思えるのではないでしょうか。逆に、中日は何らかの対策を講じないとこのまま低下していくような気がしてなりません。