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ロシアワールドカップ2018代表選考

もうすぐ代表メンバーが発表になりますが、今回の代表選考は二段階選考というものが採用されています。
この二段階選考が採用されたのは、1998年のフランス大会以来、実に20年ぶりとなります。
1998年が初めて二段階選考が採用された年で、1人のスター選手が選考に洩れたことでかなりニュースになりました。
今回もそのようなことがないとも言えないので、とても注目されています。
この二段階選考のメリットデメリットはどのようなものなのでしょうか。

二段階選考のメリットは、その時に調子が良い選手を選ぶことができる、という点です。
簡単に言うとこの言葉になりますが、もう少し細かくお伝えすると、ワールドカップというのは非常に大きな舞台になります。
その分プレッシャーは激しく、日頃の力を発揮できない可能性があります。
それは、名前の知れてるスター選手だとしても同じことで、チームでプレイしている時は最高のプレイをするのに、ことワールドカップになると本領発揮できない人もいます。
やはり、スポーツは『結果』が全てになります。
その時調子が悪かったけれどスター選手だから、と言って代表入りさせるのは不公平という考えもあります。
あらゆる面で平等に選手を見るためには、二段階選考が良いという考えもあります。

一方でデメリットは、ある程度代表入りが確定している選手と、そうではないラインの選手の間で溝が生まれます。
そこから監督に喜んでもらえるようなプレーに終始してしまい、その時の試合が勝てないというような場合があります。
選手同士の競争心というのは、基本的にお互いを成長させる上でとても大事なことですし、必要なことです。
ただ、プレーをしていく中で『勝つこと』よりも『代表に選ばれること』を選択してしまえばそれは結果的にチームに不協和音を呼び起こします。
そうならないためにも、選手自体の意識としてワールドカップに出場するために必要な試合であり、チームの連携がしっかりできる人間だということをアピールする方が懸命です。

代表の選考結果は2018年5月31日に発表になります。
監督の思惑として、ワールドカップぎりぎりまで代表選手を公表しないことによって、相手国に対しての情報をかく乱させるという部分もあります。
スポーツは体力だけではなく、監督は頭脳も必要になってくることがこうした選考背景を見てもわかります。

ただ、サッカーファンとしてはやはりスター選手が世界で活躍する姿を観たいですし、日本がベスト8などに入って欲しいと応援している人がほとんどです。
そのため、どのような選手が代表に選ばれるのか今から予想をしている人も多く、ロシアワールドカップを皆がどれだけ楽しみにしているのかが伺えます。
良い結果を残すことも大切ですが、まずは選手が同じ目標を持ち、ベストの力を発揮できるような監督の手腕も必要かと思います。
そして、選考の際に全員が良いサッカーができて、これ以上ない日本代表選手が決められることがサッカーファンとしての一番の望みだと言えます。