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不妊治療の第一段階

今の日本は、晩婚化が進んでいます。晩婚化が進んでいるために、妊活を始める年齢も上昇し、授かれない夫婦がひと昔前に比べて多くいます。今では、6組に1組が不妊と言われている時代なのです。

そして、日本は体外受精の実施件数が世界一と言われています。このことから、不妊大国と言われることもあります。

では、不妊治療。いったいどのようなステップで行っていくのでしょうか。今回は初期段階での不妊治療についてお話します。

 

●不妊

通常、妊活を始めて半年で70%、1年で90%、2年で100%妊娠すると考えられています。また、妊活を始めて1年経っても妊娠しない場合は不妊症と診断されます。35歳以上の場合は半年ほど経っても妊娠しない場合は、不妊治療に入るのが良いとされています。

 

●不妊治療

不妊治療のステップとしては

①タイミング療法・排卵誘発

②人工授精

③体外受精

④顕微授精

となります。

④にいくほど、妊娠する確率は高まりますが、金銭面でも高額になっていきます。しかし、年齢が上である場合、ステップの高いもからスタートすることもあります。血液検査などをしたうえでの検査結果や年齢などを配慮したうえでどのステップから始めていくかを考えていきます。

 

○タイミング療法

これは、排卵日に合わせて性交を行うことです。なので、不妊治療のために病院を通っていない人でも、基礎体温計で記録をしていけば排卵のタイミングはわかってくるので、タイミングをとっていおる夫婦は多くいます。

しかし、病院で診てもらう場合は卵胞の大きさまでみてもらえるので確実な排卵がわかります。卵子が受精できるのは、排卵から12時間後、長くても1日後までとされています。しかし、精子は女性の体の中で数日生存するので、排卵直前から性交を行うことを支持されることもあります。性交を行った翌日に病院へ行き、排卵確認を行います。

治療効果が期待できるのは6回~12回までです。その期間でできなかった場合は、再度検査を行ったり、ステップアップしたりします。

 

○排卵誘発

これは排卵誘発剤には、卵巣を刺激することで卵胞を育て、排卵を起こす効果が期待できます。排卵誘発剤は内服薬と注射薬との2種類あります。内服薬の方が副作用も少なく案税制が高いとされていますが、注射薬の方が直接卵巣を刺激するため効果の高い排卵誘発剤といえます。しかし、副作用が起こる頻度も高くなります。このことから、排卵障害が重くない場合やタイミング療法の場合は、内服薬から治療を始めることが多いです。そして、効果が出なかった場合に注射に切り替えていくパターンが多いようです。一番大切なのは、不妊治療を行う方に最も合ったやり方で行うことなので、検査結果などをふまえたうえで医者と相談しながらすすめていきます。

 

 

不妊治療を始めるには自分に合ったクリニックを探すことが大切です。治療に入れば、医者とは密にかかわることになるので、心から信頼できる、なんでも気持ちを伝えることができるクリニック・医者に出会うことで心の負担は軽くなります。不妊治療に入るには勇気がいることでもあります。自分に合ったクリニックに出会えますように。