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子育て

初めての沐浴

産後退院して、ママの24時間育児が始まります。中でも赤ちゃんをお風呂に入れる沐浴は新米ママにとって慣れるまでは大変な仕事です。沐浴と入浴の違いや沐浴時に用意するものなどを見ていきましょう。

●なぜ沐浴をするの?
ママのお腹の中は無菌で、その中で10カ月過ごしてきた赤ちゃんにとってお腹の外の世界は赤ちゃんにとって刺激の強いものばかりです。産まれて間もない赤ちゃんは抵抗力が弱いため、菌やウイルスにももちろん弱いのです。なので、新生児と呼ばれる生後1カ月頃までは、大人と一緒に入浴をするのではなく、ベビーバスなどで沐浴をさせるのです。
1カ月健診で何も異常が無ければ、大人と一緒に入浴をしましょう。必ず入浴に切り替えなければならないということではないので、ママの体調や赤ちゃんに合わせて大丈夫です。

●用意するもの
 □沐浴に必要なもの
・ベビーバス
・温度計 
・ガーゼ2枚 顔用と体用
・手を覆うように長いガーゼ 
  赤ちゃんは目が見えないため手でガーゼをつかんでおくと安心します
・低刺激の石鹸 
  これは沐浴剤があれば必要ありません
・洗面器
  石鹸を使う場合は上がり湯のお湯を入れるために必要ですが、沐浴剤を使う場合には必要ありません。
 □沐浴後に使うもの
・赤ちゃんの肌着 
  短着と長着を着せる場合には重ねておきましょう
・ロンパースなど寝るときに着せるもの
  暑いときには肌着だけで良いです 
・バスタオル
・綿棒
  耳掃除やおへその消毒に使います

●沐浴の手順
 ① ベビーバスにお湯を張る
 温度は38度前後が良いです。温度計を使ってしっかり確認しましょう。石鹸を使わずに沐浴剤をつかうときにはお湯を張ったら入れます。石鹸を使用する場合は、石鹸や上がり湯用のお湯を洗面器などに入れておく必要があります。
 ② 赤ちゃんを入れる
 赤ちゃんは目が見えないためちょっとしたことでびっくりします。優しく声をかけながら、足からゆっくりお湯に入れましょう。このときに大きめのガーゼをかけてあげると安心します。
 ③ 赤ちゃんを洗う
 最初にお顔を洗いましょう。3の数字をかくように左右洗いましょう。頭、腕、お腹、背中、お股、足の順に洗っていきましょう。赤ちゃんは首や脇の下やお股は特に汚れが溜まりやすいので丁寧に洗いましょう。
 ④ 上がり湯をかける
 石鹸を使用した場合は、ベビーバスのお湯でさっと石鹸を落とし、赤ちゃんをベビーバスから出した後に、上がり湯をかけましょう。沐浴剤を使うときには、上がり湯は必要ありません。
 ⑤ タオルで拭き、服を着せる
 お湯からあげたら、バスタオルでくるみ優しく拭きましょう。お手入れや保湿が必要な場合はそれらを済ませてから服を着せましょう。

●沐浴で注意すること
・赤ちゃんにとって沐浴は体力を使います。なので長くても10分以内で終わるようにしましょう。
・夏生まれの赤ちゃんは涼しい時間帯に、冬生まれの赤ちゃんは温かい時間帯に入れましょう。
・沐浴後に部屋の温度が低いと赤ちゃんは冷えてしまうので、室温を適度に保ちましょう。
・授乳、ミルクの直後は吐いてしまうことがあるので、1時間は空けてから沐浴をしましょう。
・生活リズムをつけるために、なるべく毎日同じ時間帯に入れましょう。

●沐浴を楽しみましょう
赤ちゃんはママの気持ちをダイレクトに感じ取ります。不安な気持ちで沐浴をすると、赤ちゃんが泣きだしてしまうこともあります。初めての育児は不安なことだらけで、沐浴もその一つです。沐浴の期間は長くても2ヶ月ほどです。ママが一番やりやすいように、ママの体調がすぐれないときには頼れる人に頼って、楽しく沐浴をしましょう。