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合格率から見る漢字検定

今では多くの方が受験している資格に漢字検定というものが存在しており、準1級や1級保持者はそれだけで「すごい人」という目線で見られるようになります。そこで、今回は最新のデータから日本漢字検定の合格率を見ていきたいと思います。

■漢字検定がブームになっている

漢字検定とは正式名称「日本漢字能力検定」のことでいわゆる漢字に関する読みや書く能力を試験するものとなっております。クイズ番組が人気となっている現代においては、漢字はよく出題されているので、それに刺激を受けた人たちが我先にと試験を受けているのでしょう。

■難易度について

漢字検定の級は非常に幅広く1級から10級まであるようです。1級から3級まではよく話題になるので聞いたことがあるという人も多いでしょうが、10級まであることを知っている人は少ないと思います。

難易度についてですが、3級は中学校卒業程度の1607文字となっているので、おそらく普段全く漢字を使わない人だと合格するのが困難なレベルだと思われます。パソコンやスマホが普及してしまった現代人では漢検の難易度は高くなってしまうでしょう。これが、高校生のような勉強をしている世代なら話は別でしょうが、社会人だとある程度勉強をしないと取れない難易度となっているのです。

準2級が高校在学程度、2級が高校卒業程度、準1級が重用漢字を含めて3000文字の漢字の音訓を理解している程度になり、最後の1級は6000文字程度と一気に難易度が跳ね上がります。3級と1級を比較すると、覚える漢字の量が4倍程度に膨れ上がっているので、それだけでも難易度の差が見えてくることでしょう。

2級まではある程度努力すれば取得可能だと思いますが、それ以上は漢字に対する抵抗感がある人はかなりきつくなってくるようです。

■合格率について

それでは実際に公表されている合格率からどのような状態になっているのかをチェックしていきましょう。これは平成27年度のデータを参考にしているのですが、1級の合格率は1回目が10.2%、2回目が12.6%、3回目が16.8%となっており、基本的に20%を切るのが当たり前の状態になっているようです。そもそもの志願者数が3級や準2級と比べると圧倒的に少なく、ある程度自信がある猛者が挑んでこの結果なので難易度はものすごく高いのでしょう。

1級の試験を受けている人の数はだいたい1300人ですが、3級は多い時は20万人を超えているのでその差がはっきり出ていると言えそうです。

他の級の合格率ですが、準1級はだいたい10~15%で、2級は約20%、準2級は約35%で、3級になると45~50%という数字が出てきます。簡単だと言われている3級でも50%ぐらいだというのがいささか驚気ともいえるのではないでしょうか。20万人が受けて半数以上が落ちると言うことは10万人以上が一回の試験で落ちているという計算になってしまいます。この時点でどれだけ人気がある試験なのかが見えてくると言えるでしょう。

大人気となっている資格ということが受検者数からも見えてくるので、しばらくは漢検ブームは終わらないと思います。