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夜勤専従看護師ってどんな働き方?

夜勤業務には「72時間ルール」という制約があることをご存知ですか?

夜勤労働時間は上限が決まっており、それが72時間ということです。1回の夜勤の最長は16時間であり、そうなると月4回が限界です。3交代であれ ば8時間夜勤として9回が限度となります。これは一人ひとりの看護師の夜勤による負担を軽減し、働きやすい環境づくりとより安全な看護の提供を目的として います。

そして診療報酬の改定により看護師の人員配置は7対1を導入するところが増えています。つまり看護師1人が受け持つ患者の人数が7人を理想とするも ので、13対1や10対1看護に比べ、手厚い看護が提供できるというものです。このため病院に支払われる報酬も増えるということを意味しています。

つまり看護師の人数が増えるのだから、夜勤の回数も増えないもしくは減らせるのではと思われるかもしれませんが、勤務しているすべての看護師が夜勤 をできるわけではないのが現状です。加えて72時間という上限まで設けられてしまうと、病院としては夜勤看護師の不足に悩むことになります。

そこで活躍するのか「夜勤専従看護師」です。

夜勤専従を募集している求人に多いのは、総合病院、療養型病院や有床小規模病院、介護施設、コールセンターなどです。

施設によって夜勤の内容や忙しさが違うため、自分の経験や希望に見合った求人を探しましょう。

総合病院などの夜勤であればある程度の忙しさは予想されますが、体を動かしているほうが向いている方にはおすすめです。逆に介護施設やコールセンターなどであれば医療行為は少なく、業務内容も比較的少ない傾向にあるため、体力的には楽かもしれません。

夜勤専従として働くメリットは、ずばり少ない勤務日数で高収入という点です。日勤をするよりも休みの数が増えるため、月の勤務日数は圧倒的に少なく、夜勤手当がつくため収入はぐっと高くなります。

また夜勤は勤務人数が少ないため、煩わしい人間関係に巻き込まれることも少ないようです。

デメリットとしてはやはり体調管理がしにくいという点です。昼夜逆転となるため、なかなか生活リズムを作れず体調を崩しやすくなります。また看護師の勤務人数が少ないため、急変対応が必要な時の役割も大きくなります。また病棟勤務や夜勤経験がある程度必要となります。

これらのことから、ある程度体力的にも精神的にも自信のある人に適しているように思います。

実際には20~30代の独身の方や、子育てがひと段落した中堅もしくはベテランの方が多いようです。

夜勤専従にも常勤、非常勤、派遣など様々な雇用形態があります。それぞれでどんな福利厚生が受けられるのか違うため、働く前に必ず確認しておきましょう。

また派遣で働くなら単発の求人は少ないことを知っておいてください。やはり病棟勤務となるため、ある程度継続的に入ってもらえるほうが、雇用側としても安心なのです。