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子の福祉と面会交流

子どもがいる場合に離婚したときに問題点となるのが、子どもとの面会交流です。よく円満離婚という言葉を耳にしますが、この円満離婚というのは、両親が精神的に成熟していること、また子どもが心身ともに健全に成長している事を指します。この場合に、離婚後の子どもとの面会交流は、離婚した後も子どもの親として協力して子どもの成長を見守ることができます。
しかし、円満離婚ではない場合は、両親間で何かしらの争いがあるものと考えられます。こうした場合、両親は良い気持ちではありません。そしてその様子を見ている子どもも幸せな気持ちではなく傷ついていると考えられます。このような場合の面会交流は子どもにとって本当に良いものなのでしょうか。子どもの気持ちを無視した面会交流は更に子どもの心を傷つけてしまうことになるのかもしれません。

〇子の福祉とは
子の福祉とは子の利益と考えます。これは、子どもが健やかな成長を遂げるために、できるだけ悪影響を与えないようにするということが子の福祉における基本的な考えとされます。
子どもがどのように育つのが適切なのか、親子関係はどうあるべきなのか、何を最優先に保護するべきなのかを考えていく必要があります。子どもにとって不利益にならないように大人が配慮をするということです。

〇子どもの健全な発達に必要なもの
・子どもが感じる「守られている」という絶対的安心感
・人は良い人に違いないのだという信頼感
・自分を理解してくれている、愛情を注いでくれていることを感じることのできる特定の人
これらは子どもの気持ちを幸せな気持ちに向けます。これらを与えることができる大人が子どもには必要なのです。
子どもが小さいうちに離婚したから覚えてないから大丈夫というのは大きな間違いです。子どもは周囲の言動をしっかり見ています。家庭内の緊迫した雰囲気、冷たい雰囲気は直に子どもに伝わっていることは間違いありません。なので、離婚した時点での子どもの気持ちは少なからず」傷ついており、それを修復する必要があるのです。

〇離婚後の面会交流
両親の離婚による傷つきはどのようにして守っていくのかは、子どもの気持ち、意見を尊重することが大切です。面会に対しても、しっかりと話し合って決めていく、夫婦間だけで勝手には決めない。また子どもからのサインを見逃さないことが重要となってきます。育てるほうの親に対して面会するのは申し訳ないと思う子どももいます。本当はどちらの両親にも会いたいと思っているのかもしれません。その気持ちを親以外の近くの大人にこぼしていることもありますので、育て親は周りの大人ともしっかり情報をもらう必要があります。
離婚後の面会交流は、子どもの気持ちを最優先に。子どもは気持ちがコロコロ変わることもあるので、その時々の気持ちに素直であって良いということ、またその気持ちを正直に話すことができる大人の存在がなくてはならないことを忘れてはいけません。

子の福祉を一番に考えるのはもちろん大切なことです。しかし、その子どもを育てていく親、遠くから見守る親も子どもを育てていくという共通の意識をもつことは大切なことです。親もしっかりカウセリングを受けることも子どもを育てていくうえで重要なことです。なぜなら、両親の幸せが子どもの幸せにつながるのです。