普段の学生生活の中では確実にされることのない質問です。しかし、これは就職面接のときに高確率でされる質問となっております。はっきり言って事前に準備しておかないと「そんなことを言われても・・・」となってしまうでしょう。そこで、今回は、この質問における答え方を探ります。
■なぜこのような質問をするのかを考える
日常会話や友達同士でする気軽な会話ではないので、就職の面接といった場面で質問する側は必ずこの質問自体に意図があります。まずはこの質問の意図を読み取りましょう。
この質問で何を知りたいのかというと、高確率で「失敗後にどのような対策をしたのか」とか「失敗したことでどのようなことを反省したのか」という部分です。つまり、「○○という失敗をしてしまいました」で会話が途切れてしまったら100%NGということになります。日常会話ではそれから話が一気に膨らんでくれるものですが、相手が求めているのは会話ではなく意図を理解しての回答です。
これ以外の意図は「どのようなことに挑戦したのかを確認したい」というところでしょう。いったい何を意識して、どのようなことに意欲的に取り組み、そして失敗してしまったのかを質問者は探りに来ているのです。ただ単に失敗体験を話すことを求めているわけではありません。
■NGワードは大学受験失敗
質問に対するNGワードというのは必ず付随するのが面接における回答です。この「何か失敗したことはありますか?」のNGワードはほとんどの会社で「大学受験失敗」に設定していると思います。これは多くの方が体験していることであり言われた側も言われることに飽きてしまっていることがあります。
そのあとのエピソードがいかに優れたものであったとしても、最初の印象がかなり悪くなっている可能性が高いので、挽回するのは難しいでしょう。多くの方が体験したことはやはり面接官の方々も惹かれるものは少ないのです。
また、もっともNGとなってしまう瞬間が「面接官が同じ大学出身者だったケース」です。この人たちにはある意味「滑り止めだったけど仕方なく入った」というニュアンスで伝わってしまうようになるので、退屈な話題+喧嘩を売るという形になり今まで面接内容が完ぺきだったとしても、一気に状況が変わって最悪なものとなってしまう可能性があります。
ベストな回答は大学時代に成し遂げようとして失敗した事柄の成功体験や改善内容を提示した後に、志望した会社の仕事にも役に立つ教訓を手に入れることに成功していることを提示することです。かなり難しい回答となってしまいますが、これに対する質問の掘り下げができるような人なら一流企業にも入れるかもしれません。
■面接は難しい
面接における回答は100%の正解となる回答はありませんが、限りなく0%に近い失敗回答は存在しているので、まずは失敗と扱われないようにするための対処法を理解することが大切でしょう。ただの学生生活ではコツを身に着けることは難しいので、しっかりと面接に対する対策を理解して挑んでください。