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就職したいけど、終身雇用はもうないのか

日本における就職の考え方は一つの会社にずっと務めるというものが多く、そのことを推奨する終身雇用制度というものもあります。新卒で入社をして定年まで働き続けるのが前提の制度ですが、この終身雇用という考え方は古いという意見もあります。そこで、今回はこの終身雇用制度について考えていきたいと思います。

 

■終身雇用制度のメリットやデメリットについて

 

終身雇用制度とは企業が従業員を辞めたいと言われるまで生涯にわたり雇用する制度のことですが、明確な決まりやルールはなく会社や企業の自助努力によって成り立っているものとなっております。この制度が会社や企業に導入されるようになったのは1950年代の景気が良い時代であり、多くの働き手を入手するためにこの制度を全面に押し出す会社が増えたと言われております。

 

この終身雇用制度のメリットは、働き手の場合は安定性を手に入れられるので首にされることが無いというものです。雇用者は長期的な人材育成をすることができるので、自社に必要な人材を確保することが高確率でできるようになります。

 

デメリットは解雇ができないのでコスト管理が大変になるということでしょうか。従業員が高齢になると給料も上がっていくので、もうかっていない企業にとって足かせになることがあります。また、この制度のせいで上昇志向が亡くなってしまうことがあり、質が低下する可能性もあるでしょう。

 

■終身雇用制度はなくなったのか?

 

終身雇用制度は60年以上前にできた制度であり、その当時は異常なまでの好景気だったからこそ成り立っていたものと言えるでしょう。つまり、生き残り競争を続けている現代日本ではこの制度はもはや形骸化しており、もはや死に体と言えるでしょう。

 

結論としては、崩壊していないとろもあるが、殆どのところで崩壊しており、早期退職や希望退職を求む声がどこの企業から出てもおかしくないといったところでしょうか。好景気の最中にできた制度が今まで生きてきたことが奇跡であり、成長するのが難しくなってしまった時代にはこの考え方は古いものとなりつつあるのです。

 

それでも、転職率自体はそこまで高いものではないので終身雇用制度のようなものが残っている企業はまだあるでしょう。40年後にどうなっているのかは定かではありませんが、少しずつ減少していって、最終的には一握りの企業のみができる非常にありがたい制度といった扱いになると思います。

 

終身雇用制度というのはあらゆる世代で魅力的なものには見えるのですが、このように減少傾向にあるので、この制度があるかどうかはあまり期待しないほうが良いと思います。むしろ欧米化の流れを汲んで、転職が当たり前になる日が来るのかもしれませんよ。

 

■終身雇用制度は無くなるかもしれない

 

就職活動をする人たちの中にはこの終身雇用制に対して強いあこがれを抱いている方が多いと言われております。時代は転職が当たり前のものに切り替わりつつあるのにその流れを日本人自体が嫌っている可能性が高いのです。しかし、時代がそれを許してくれないというのは悲しいものなのかもしれません。