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抜け毛に効果がある亜鉛は日常生活で減る

髪の毛に必須な栄養素として有名になった亜鉛ですが、実はその亜鉛は必要摂取量をサプリメントなどで補給していたとしても足りていない可能性があるのです。今回はそんな不思議な現象を解明します。

 

■意外と知らない亜鉛の真実

 

亜鉛は加工食品やインスタント食品を多く食べている人にとって、なかなか効率よく摂取できるものではありません。そのためにサプリメントなどを使って効率よく摂取している人もいるでしょう。しかし、亜鉛は食物繊維やタンニンといった栄養素と一緒に摂取することで吸収を阻害されることがあるので、この時点で必要な分を吸収できなくなってしまうことがあります。

 

そして、最も大きな真実は、激しい運動や労働で肉体的なストレスにより活性酸素が大量発生すると、その活性酸素を分解するために働く物質を構成するために亜鉛が使われるということです。この活性酵素の大量発生は精神的なストレス過多でも起きるものなので、肉体労働が多い人でストレスが多すぎる人は亜鉛が急速に消費されていってしまうのです。

 

つまり、ストレス社会の現代日本では亜鉛は高確率で不足する栄養素に該当してしまうことになります。現代人の食生活ではただでさえ不足しがちな亜鉛ですが、社会人としてストレスがかかりすぎる生活を送り続けると見る見るうちに減少していってしまうので、今の日本では日常生活を送るだけで急速に体内で消費されていってしまうことを意味しているのです。

 

■アルコールの大量摂取もNG

 

また、アルコールが肝臓で分解されるときに亜鉛が消費されてしまうので、お酒が大好きな人も亜鉛不足になるでしょう。水分摂取量が多くなってしまうので、亜鉛が効率よく吸収されないで排出されることもしばしばあるので不足がちになってしまいます。

 

つまり、日常生活でストレスがかかりすぎる会社で過ごしている人が、身体がボロボロになりながら家に帰ってお酒をたくさん飲むと、大量に亜鉛が消費されてしまうので、髪の毛関連の仕事を亜鉛が行えなくなるかもしれないということになります。だからといって過剰摂取を推進する気は全くありませんが、亜鉛の効果が薄いという方は、日常生活で消費されているということを覚えておいてください。

 

亜鉛の1日摂取推奨量は成人男性で10mg、成人女性で8mgとなっており、上限は成人男性で40~45mg、成人女性で35mgとなっております。日常の食生活ではここまで摂取することはほとんどないでしょうが、サプリメントで摂取している方はこの上限を必ず意識するようにしてください。

 

過剰摂取すると、吐き気・下痢・低血圧・腹痛などの症状が発生し、人によっては胃障害や腎機能障害といった大きなトラブルを引き起こしかねないので、要注意です。

 

■亜鉛はかなりの確率で消費するけど、過剰摂取はNG

 

現代日本では亜鉛を消費する機会は非常に多く、目安量を摂取したとしても実は髪の毛の分まで使うことができないなんて可能性もあります。日常的にストレスが溜まる社会にいる方は、日常生活で消費していくという事実を把握するようにしてください。そのため、気持ち多めに摂取しましょう。