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歴史の流れから読み解く【コンテンツマーケティング】の利用価値とは?

皆さん、こんにちは。

近ごろのウェブ業界では、「コンテンツマーケティング」やら「オウンドメディア」やらという言葉をやたらと聞くようになりましたね。

これらの対策を始めた企業も爆発的に増えて来ている中、
なぜコンテンツマーケティングがこれほどまでにもてはやされるようになったのか、疑問に思ったりしませんか?

そこで今回は、歴史を読み解きながら改めてコンテンツマーケティングの利用価値について、初心に立ち返って考えてみたいと思います。

【まずコンテンツマーケティングとは何か】

コンテンツマーケティング - 調べる - Google トレンド

コンテンツマーケティングという言葉は、日本では2015年ぐらい(概念自体は10年上も前からアメリカで発祥)からよく出回るようになりました。
「ユーザーの目線に立ったコンテンツ」「ユーザーにとって価値のあるコンテンツ」を提供し続けることで、ユーザーをファン化し、提供側の最終目的とする購買や登録などにつなげていく手法のことを言います。

【コンテンツマーケティングはどのようにして生まれた?】

CM_Poster

引用元:http://contentmarketinginstitute.com/2012/02/best-content-marketing-infographics/

上記の図をみてみると、意図せず人間がコンテンツマーケティングを行うようになったのはなんと紀元前4200年前からと言われています。とてつもない歴史があったんですね。
具体的な事例では1985年(明治28年)、アメリカの農機具メーカー「Deere & Company」のブランドである「John Deere」が発行した雑誌「The Furrow」が始まりとされています。

この雑誌では、「最新農業技術」「農業の成功の秘訣」などの農家目線に立った情報提供を行っていたとされています。

このコンテンツマーケティング手法が時代の波を乗り越えて、現在のWEBという市場で大活躍しているというわけです。

【コンテンツマーケティングはなぜ日本で流行った?】

それでは、コンテンツマーケティングはなぜ現代の日本で流行り始めたか?
理由としては以下のような点が説明できます。

1.ユーザーが一方的なプッシュ型広告にうんざりし始めた
2.検索順位の判断をしているGoogleアルゴリズムが、評価の基準をコンテンツ(内容)にした
3.コンテンツは提供元にとっての資産となる
4.コストを抑えて導入できる
5.主流となってきたクラウドソーシングを最大限に活用できる
6.ソーシャルメディアによる拡散(シェア)が期待できる

それぞれ詳しく見てみると、

1.ユーザーが一方的なプッシュ型広告にうんざりし始めた

以前までは広告主側から一方的に届けられる広告(プッシュ型広告)によって多くの顧客を獲得することができましたが、今や情報が溢れかえっている時代、必要なものは自分で調べて納得してから手に入れたいというユーザーが増えてきました。
以上の観点からプッシュ型は時代に合わなくなってきたと言えます。その代りに、ユーザーにとって役立つコンテンツを提供することでユーザーの気を引く手法(プル型)の需要が増していきました。

2.検索順位の判断をしているGoogleアルゴリズムが、評価の基準をコンテンツ(内容)にした

こちらも以前までは、外部リンクの数や質が検索順位を決定していたそうです。しかし、検索結果で上位表示を狙うあまりに不正なSEO対策が存在し始めたため、Googleアルゴリズムは評価基準を被リンクではなく「良質なコンテンツ」という点に焦点を変えました。

3.コンテンツは提供元にとっての資産となる

リスティング広告などの有料広告は、コストをかけ続けているからこそ効果があります。
しかし、コンテンツは更新すれば更新するほど、提供元のWEB上に残り続け、貯めていくことができます。

ユーザーにとって価値のあるコンテンツとみなされたら、Googleが上位に表示してくれるので、常にそこから新たな顧客を集めることができます。

4.コストを抑えて導入できる

有料広告と違い、コンテンツを作って更新することに費用はかかりません。
自らが保有しているノウハウをユーザーの目線に立って書くことだけならその人の人件費ぐらいで済むのです。

ただ、コンテンツマーケティングは始めてすぐには、なかなか効果が出ないものと思った方がよさそうです。
戦略的にコンテンツを考え、継続して更新していくことで初めて効果が出る場合が多いです。

5.主流となってきたクラウドソーシングを最大限に活用できる

質の高いコンテンツを作ろうと思えば思うほど時間と手間がかかりますが、コンテンツ制作をクラウドソーシングを使って外部ライターに委託をしてしまう方法も有効的です。
コンテンツ記事を書くにあたってのポイントや注意点などを予めまとめてライターに伝えておくことで、時間や手間をかけずにプロのライターからの納品物を待つだけで済みます。
また、外部ライターに依頼した場合、現在1記事あたりの相場は数百円~数千円と比較的コストも抑えられます。

6.ソーシャルメディアによる拡散(シェア)が期待できる

TwitterやFacebookで面白い動画や記事などがシェアされているのを見たことがありませんか?
人々の興味を引き、拡散したくなるような良質なコンテンツは、うまくソーシャルメディアと絡めることで広く拡散されることも期待することができるのです。

以上が、歴史から読み解くコンテンツマーケティングの利用価値です。
改めてコンテンツマーケティングの意義を再確認したうえで、効果的な活用を目指しましょう。