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気象予報士は難易度や有用性はどうなっているのか

気象予報士の資格は非常に知名度が高く、この資格の名前そのものを聞いたことがある人も多いでしょう。そこで、今回はこの気象予報士の難易度は現代日本ではどうなっているのか、有用性はどうなっているのかをチェックしていきます。

■相変わらず高難易度

昔から難易度が高く合格者が少ないと言われている資格の一つに、この気象予報士の資格があります。そのため、現役高校生などの子供が取得するとよくニュースのネタとして使われるようになるのです。

最近の調査結果では2015年の第43回試験で受験者が3116人なのに対し、合格者は130人と、合格率はなんと4.2%と非常に低いです。例年も5%前後をいったりきたりしていると言われているので、これが当たり前の状態なのでしょう。試験導入から20年も経過しましたが、資格保有者は1万人以下と言われており、国家資格でありながらの高難易度に多くの方々がもがいているのが実状なのだと思います。

■受講資格はない

いろんな形の試験がありますが、よくある試験を受けるための条件に、○○歳以上とか○○の実務経験が何年以上というものがあります。しかし、この気象予報士の受験資格には制限がありません。つまり、何歳でも受験することができますし、外国人の方でも受験をすることができるということです。

試験会場は北海道・宮城県・東京都・大阪府・福岡県・沖縄県と限られているので、試験当日には現地会場に向かう必要はありますが、誰だって試験を受けることができるというのは大きいのではないでしょうか。

そのため、高校生や中学生が試験に受かってニュースになることが多いのです。

■試験は学科試験と実技試験

マークシート形式の学科試験と気象概要およびその変動の把握を行うための実技試験を行うことになります。学科試験も大気の構造や様々な気象メカニズムに対する回答及び専門的な予報業務における知識が必要になるので、勉強をしないと答えることはほぼ不可能でしょうし、

実技試験は10枚前後の天気図を使ってこれからどうなるのかの予想や危険警戒地域があるのか、現在の天気はどうなっているのかを考察して天気予報をするというものとなっており、より実践的な内容となっているようです。

学科試験と実技試験の両方が合格ラインに到達しないと不合格であり、両方とも難易度が高いので多くの方が突破できない状態が続いているのでしょう。

■人気はあるが就職などには使えない?

気象予報士の資格を取っていたとしてもテレビ局や気象予報会社に就職しなければそれらの資格を使うことはできないので、有用性は非常に低いと言われております。実際に獲得している方々はそれらを理解している人も多く、あくまで趣味の範囲で取得しているとすら言われております。

そのため、この資格を取ることで一気に高給取りになれるといったものではないので、あくまで天気予報とかが好きで自己満足をするために使いたいという方向けなのではないでしょうか。高難易度ではありますが、現在いる1万人の資格合格者も予報業務許可業者に就職している人は少なく、仕事に使っている人はほとんどいません。それらを踏まえて取得するようにしてください。