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現代医療における最適な睡眠時間について

昔と比べると化学や医学の進化は素晴らしく、今までは知らなかったことや間違っていたことがいろいろと正されるようになりました。その変化に大きく影響されているのが睡眠時間です。今までは8時間が良いとされておりましたが、現代医療や美容の観点からは何時間がベストとなっているのでしょうか。

 

■8時間睡眠はでたらめ?

 

ネット上でも大きく別れている意見がこの8時間睡眠です。睡眠時間をしっかり確保することで肌の張りといった部分に大きく影響されるため、真実を知りたいところなのですが、どうも意見が収束しておりません。

 

例えば、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所・部長の三島和夫先生の意見をそのまま用いると、「これには何の根拠もありません」とばっさり切り捨てており、必要な睡眠時間は30代なら平均約7時間、50代になれば7時間以下という統計データが出てくると説明しております。この人の意見をそのままとらえると、昔から浸透している8時間睡眠こそ最適であるという考え方は間違っているということになります。

 

睡眠研究の第一人者Daniel Kripke教授の意見では、「8時間睡眠が理想的である」ことを裏付ける証拠は一切見つかっていないものであり、8時間ではなく「一晩に6時間半から7時間半の睡眠を取る人が、もっとも長生きで幸福度も高く、最大の生産性を発揮している」と提示しております。

 

しかし、それとは別の意見としてK・アンダース・エリクソン教授が実施した試験結果では最も能力を発揮する人々は1日あたり8時間36分睡眠をとっていることが分かったとされているので、何が何やらわからない状態になっております。

 

どうも最適な睡眠時間に対する研究結果はまとまっておらず、様々な場所で散発的な結果が出ているので、すべてを信用することはできないでしょう。まだまだ睡眠に対する研究は盛んに行われているので、統一見解は出せないのだと思います。

 

■スッキリ起きやすいのは90分刻むという意見は同じ

 

睡眠時間としてスッキリ起きれるタイミングの意見を収集すると、殆どの方々が90分刻みと答えております。いわゆる90分×3の4時間30分、90分×4の6時間、90分×5の7時間30分です。

 

人間の脳は深い眠りのノンレム睡眠と体が休まる浅い眠りのレム睡眠が1セットとなっておりますが、そのサイクルが90分となっており、レム睡眠のタイミングでうまく起きることができれば目覚めもすっきりとなります。

 

ただし、睡眠の質や睡眠周期は個人差があるのでスッキリ起きれるタイミングもずれてしまうことが多く、提示した時間帯でもうまく起きれないという方は時間をずらして試してみてください。

 

ショートスリーパータイプの人は6時間以下の睡眠でも問題なく活動できますし、ロングスリーパータイプの人は9時間以上寝ないと体がきつい状態となってしまうでしょう。現代日本でロングスリーパーの人は生活リズムと社会があっていないので社会生活を送るのが他の方々よりも大変になってしまうのです。

 

■睡眠時間の決着はついていない

 

大変申し訳なかったのですが、結局現代医療における観点からも最適な睡眠時間に決着はついていないので、どれくらい寝たらよいのかわかりません。ただし、睡眠不足でも寝すぎでも問題となっているので6~8時間は寝るように心がけてください。