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発掘あるある大事典事件は過去のものではない

テレビに必ずある問題の一つに「やらせ」や「ねつ造」といったものがあります。その中でも最も大きなトラブルとなったのが「発掘あるある大事典」のような大事件です。しかし、これは過去のものではなく、現在に至るまで同じ状態が続いているのです。

 

■「発掘あるある大事典」ねつ造事件

 

テレビの影響力と後には引けない環境になると人間はねつ造をすると多くの人たちに知らしめた事件が、発掘あるある大事典というフジテレビ系列の番組です。これは1996年から2007年まで続いた非常に人気のあった番組で、平均視聴率は15%もあったようです。現在の視聴率を考えるとものすごい番組だったと言うことが分かります。

 

この番組は、「○○を食べると痩せる」とか「○○をすると健康になれる」といったことを放送する番組でしたが、影響力が非常に大きく、とある商品を紹介すると、その商品の売り上げが一気に上昇するほどでした。もともと、データなどに対するねつ造は疑惑があったので大事件になる前から「あの番組はおかしい」と気が付いている人はかなりいましたが、番組を終了させるほどのトラブルを最終的にはやってしまいます。

 

それは、納豆を食べると痩せると紹介して、イソフラボンの力でDHEAというホルモン物質が増加するので痩せることができるというものです。このダイエットを疑問に思ったとある雑誌編集部が追求を行い質問状を投げかけ、内部調査にまで発覚するとねつ造の山が大量に出てきて大問題となります。

 

これは大きく報道され、関西テレビ社長は辞任に追い込まれスポンサーの花王も降板となり、実質的に継続困難となって打ち切りになります。もちろん、余罪も大量にあり、ねつ造も10件以上見つかったので、彼らにとっては日常茶飯事だったのです。

 

■それでもねつ造とやらせはなくならない

 

このような大事件があったとしても、ねつ造とやらせは絶対に亡くなりません。フジテレビでは高視聴率をたたき出していた「ほこ×たて」でもやらせ演出が発覚し、打ち切りに追い込まれます。視聴率がとれる番組で、当時はかなりの人気を誇っていたのですが、ネタが無くなってしまい想像以上に盛り上がらない状況になってしまったのならねつ造はやむ無しなのでしょうか。

 

もちろん、推奨する気は一切ありませんが、このような大事件があった後でもずっとこの状態が続くのはテレビ業界がおかしいと考えるしかないと思います。視聴率がとれる番組が大切なことはわかりますが、ねつ造ややらせをしているものを見たい人は一握りであって、その情報を持って視聴者をだますのはもってのほかです。

 

一説には、BPOが政府に介入させないための防波堤のような役目になってしまっているので、報道の自由が許されているので、何でもできる状態になってしまっているという噂すらあるのです。視聴者の声が大きくなり、テレビ業界側も自分たちを守るのが大変だとは思いますが、視聴者との溝が年々広がっていってるような気がしてなりません。

 

■視聴率がとれる番組は維持が大変

 

視聴率がとれる番組は看板番組として局を背負っている状態にあると思います。そのような状態をひたすら維持し続けるのは大変でしょうが、ねつ造し続けることは良いこととは思えません。最終的には視聴者離れに繋がり視聴率維持どころの話ではなくなると思うのですが、はたしてどう考えているのでしょうか。