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私はツアーナースに向いている?

ツアーナースとは旅行やイベントに同行して必要時に看護を提供する看護師のことです。病院や施設勤務とは業務の質も大きく異なるため、適性に偏りが強そうなイメージです。ではどんな方が向いている職業なのでしょうか。

まず看護対象となる参加者の性別や年齢層は様々であり、どんな事態が起こるか予測しにくい職場です。外出先が現場となるため、医療設備が十分でない ことが多く、臨機応変な対応ができることが求められます。また限られた医療資源を使って、できる限りの処置を行うためある程度の医療知識も必要です。

ツアーナースは単発の仕事であり、人員配置も1人ということが多い職場です。つまり医師や他の同僚看護師の支援は期待できません。自分の力量や役割をしっかり理解して、判断行動できることが求められるのです。

そのため救急経験のある看護師さんや経験豊富なベテラン看護師さんの需要が高いようです。逆にいえばブランクが長かった方や育休産休明けなどの方はなかなか不安が多い職場であり、お勧めできません。

ツアーナースはサービス職の濃い職場ですので、接遇力やコミュニケーション能力の高さも必要です。初めて会う参加者たちと良好な関係を 築きつつ、情報収集も効率的に行わなければなりません。そのうえで服薬管理が必要な人やバイタルに注意が必要な人などは積極的に関わっていく必要がありま す。こちらから声掛けをしていくことはもちろんですが、参加者側からも気兼ねなく声をかけてもらえるような雰囲気を作れることも大切です。人見知りな性格 や、集団行動が苦手な方にはあまり向いていないでしょう。

ツアーやイベントに同行するため、その拘束時間は内容によりまちまちです。日帰りもあれば宿泊、連泊もあるため時間にある程度余裕がなければ難しい でしょう。そのため独身の方や非常勤のダブルワークとしてオススメです。家庭がある方や小さなお子さんのいるママナースにはなかなか難しいかもしれませ ん。

また旅行やイベント参加が前提ですので、出かけることがストレスにならない方にはオススメです。外出先の状況や医療機関の環境など、事前に行き先のリサーチなども旅行が好きな方なら上手にすすめることができるでしょう。

それでは実際にどのような現場が多いのかご紹介します。

海外添乗員は海外の旅行やイベントに参加するナースです。まず必須なのは語学力です。簡単な専門用語も知っておく必要があります。また海外では日本 と医療事情や衛生環境が大きく異なります。緊急時の対応方法や流行している病気などについても確認し、海外添乗員の場合は必ず事前研修があるので参加しま しょう。

スポーツ合宿の同行ではケガや熱中症などの対応ができるとよいでしょう。また合宿に継続して参加できるかどうかの判断が求められることもあるので、外科系の看護師さんに向いているでしょう。

一番多いのが修学旅行の同行です。車酔いや急な発熱、ケガなどが多いようです。先生ともしっかり情報共有をすることが必要となるので、コミュニケーション能力は必須です。対象が大人ではなく子供であるため、小児経験のある方や子供が好きな方に向いていると思います。