Home>美容・健康>美容精神科
美容・健康

美容精神科

美容業と一言でいってもその範囲は多岐にわたり、現在では、化粧品屋、理美容室、エステティック、美容整形、幅広い範囲で考えれば、スポーツジム、ヨガ、マッサージ、さらには洋服屋、宝飾店、薬局なども、美容に関連した職業と言えるだろう。

 最近、ふと目にした記事で美容精神科という医療の一環として始められた美容業があるらしいのだが、一体これはどういうことを意味するのだろうか?何となく、たぶん心の豊かさや、心の美しさを、育むことなのかなとイメージはできる。
 美容というのは要は見た目の美しさを意味するわけだが、美容精神科ではその美しい外観を創る、向上させる、維持するためには、精神的な要素が非常に重要だとされている。精神的に落ち込んだり、ストレスが溜まったりするとやはり、肌や体全体の外観も劣化してしまうということから、研究されている精神科の新しい分野であり、新しい美容へのアプロ―チとして注目されているらしい。

 こういった、精神科と美容を結び付けた美容療法は、美容精神科、美容整心科、美容科学、といった看板を掲げている。きれいになりたければ、まずは心の中をきれいに整理してみようと、レーザーも、カロリー計算もすることなく、とことん話し込むカウンセリングが主流となる。どんなに、ファンデーションを塗っても、髪型を整えても、ダイエットをしても、本来の美しさというものは体の内側がら滲み出てくるものとの信念のもとで、精神的な治療、カウンセリング、心の持ち方に対するアドバイスなどをしてくれるという。

 このような精神美容科の要素を含めたものは、以外と身近なところで見られる。ヨガでリラックスした心は快適な睡眠を促し、快適な睡眠は翌日の肌の調子を整える。また、ハーブティやアロマオイルも同様に、心身の鎮静作用だけに限らない。心身がリラックスすればおのずと、肌や髪の毛に変化を見せるだろう。
 確かに、嬉しいことがあって幸せなときは、顔色もバラ色輝いて、髪の毛もつやつやと光っているような、そんな気分になるものだ。きっとそんな時は、周りから見ても、本人が鏡で見ても、その人はとても美しく映るだろう。

 精神美容科のクリニックやサロン・医院では、日常生活上の悩み、仕事上の悩み、男女間の悩みなどを聞いてもらうことから始まる。仮にとくに悩みがなくとも、何かしら無意識にストレスになっているもの、不安に思っているもの、圧迫となっているもの等を見つけ出してくれるという。その精神上のマイナスの原因を取り除いたり、またはうまく付き合っていく方法を探ることが、結局は美容への近道だと考えられている。

 例えば、シミ、皺、抜け毛なども、その人の精神状態によって、増えたり減らしたりと、変えるる事ができるらしい。体質だから痩せられないと諦めている人でも、気づかずにいたストレスを解決するだけでも、食事習慣が変り、行動習慣が変り、いつの間にか体重が減っていた、なんてこともあるという。そのように聞いてみると、エステやサウナや美容室に通うのも美容の定番ではあるが、1度心の中をすっきりと整理し、きれいに整えることも、美しくなる為に時には必要なのかもしれない。