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英検とTOEICの違いはいったい何なのか?

英語の実力をアピールする方法は英語関連の資格を取ることですが、日本における英語の実力をアピールする資格は英検やTOEIC、そしてTOEFLといったところでしょうか。そこで、今回はこれらの資格について、違いに注目して紹介したいと思います。

■TOEICとTOEFLは違う

よく混同されることがあるTOEICとTOEFLですが、これの違いについてまずは説明しましょう。まず、TOEFLとは「Test of English as a Foreign Language」の略で、「英語を母国語としない人の英語運用能力テスト」という意味になります。目的は英語圏の大学で留学する人の英語能力を見極めるために使われているので、留学予定がある方にとって非常に重要な試験と言えるでしょう。日本の認知度は非常に低いですが、世界では130ヶ国で英語能力を証明する基準として使われており、海外留学を考えている人にとってお勧めとされる理由となっております。

しかし、文部科学省の有識者会議で大学入試に活用する方針を発表したことから、これから知名度が高まることが予想されており、グローバル人材育成のためにもこのTOEFLがもっと使われるようになるでしょう。

次にTOEICとは「Test of English for International Communication」の略称で意味は「外国語としての英語のテスト」となっていて、ビジネス英語によるコミュニケーション能力を評価する仕事に活かしやすい試験と見られているのです。そのため、グローバル社員教育を考えている会社では新入社員に受験させるようにしており、増加傾向にあると言われております。

つまり、今のところはTOEFLは大学留学を考えている人や海外の大学を試験したいと考えている人たち向けとなっており、TOEICは社会人が業務に英語を用いる人たち向けの試験と言えるでしょう。

■英検について

英検は実用英語技能検定の略で、公益財団法人日本英語検定協会が実施する英語技能検定です。認定開始年月日が1963年と非常に古く日本で最も長く使われている英語関連の検定になります。中学校や高校が準会場として設定されることが多いので、学校次第では母校で試験を受けることも可能となっており、この資格を持っている人も多いと思います。

TOEICは受動的な筆記とリスニングしかないのですが、英検も準一級クラスになると作文とスピーキングが必要になってくるのでより実用的となっております。

■どの試験がよいのか…

これは非常に難しい問題です。近年の傾向では就職をするのなら英検よりもTOEICのほうが良いとか留学する場合はTOEFLのほうが良いという声がありましたが、一部の方からは「TOEICはテクニックがあれば点数がとれるから実用的ではなく、自分の英語レベルをアピールするなら英検準一級以上をとったほうが良い」と意見が分かれているのです。

実際に英検は評価や人気が低下していることから実用性をアピールするべくオーストラリア大使館との間で「コラボレーションアグリーメント」を締結して公立高校に留学する基準を明確化、準2級取得で豪州の中学3年~高校1年相当に該当することを明示し、2級取得で高校2年相当の学年に留学できることを明示しました。

このように、それぞれの資格で実力をアピールできる状況が整いつつあるので、英語能力に自信が付いたのなら、TOEICでもTOEFLでも英検でも好きなものを受けるといいでしょう。