女性に多い髪の毛のトラブルは髪質の低下ですが、男性の場合は薄毛だと思います。そこで、今回はこの薄毛に効果がある食べ物について考察していきたいと思います。
■必要な栄養素を理解する
食べ物を選ぶためには、どのような栄養素が必要なのかを理解する必要があるので、この部分からまずは説明していきましょう。
まず必要になるのはタンパク質です。基本的に髪の毛の90%はケラチンというタンパク質でできてるので、タンパク質を効率よく補給する必要があります。ケラチンを構成するアミノ酸は体内でつくれない必須アミノ酸のメチオニンなのでこの必須アミノ酸を摂取しないと髪の毛がうまく生成することができなくなります。このことを知らない人はひたすらタンパク質を摂取していることがあるので、メチオニンの摂取を心がけましょう。タンパク質が不足するとケラチンが少なくなるので髪の毛が細くなり簡単に切れるようになるでしょうし、色素細胞の機能低下が発生するので白髪が一気に増えます。
次に重要なのが髪の毛幹や頭皮や髪の感想を防ぐ油を作ってくれるオメガ3脂肪酸になります。これが不足すると髪や頭皮の乾燥が加速するのでフケも増えてしまうでしょうし髪の毛の成長速度も低下します。
他には、栄養素を運ぶ要素もあるビタミン類の摂取や抜け毛対策において必須と言われている亜鉛も重要になるでしょう。亜鉛以外にも鉄分・セレニウム・カルシウムといったミネラル類は不足するのはNGとなっているので、必要な栄養素としてまとめて覚えておいてください。
■具体的にどのような食べ物が良いのか
髪の毛に良い食べ物について具体的に触れていきます。まずメチオニンの摂取に効果的なのは魚介類です。鰹節・きはだ・ひらめ・かつお・あまのり・サザエ・ホタテなどに含まれております。この中でも含有量が抜群に多いのは鰹節です。また青魚類はDHAやEPAのオメガ脂肪酸を補給できるので、そちらの摂取も重要になるでしょう。
また、亜鉛や鉄分そしてセレニウムをまとめて補給するのなら卵が最適な食べ物となります。ただし、食べ過ぎるとコレステロールが気になってしまう状況になるので、数は1個に抑えましょう。ビタミンや亜鉛の補給にはクルミも効果的です。あとは、髪の毛に良いと昔から評判の海藻類もミネラルが豊富で髪の毛に対してはいくらか効果があるでしょう。
また、亜鉛を補給したいのなら牡蠣がやっぱり効果的となっております。現代人は亜鉛不足になっている人が多いので、できる限り多めに摂取しておきましょう。
■髪の毛に必要な栄養素が多すぎる！！
軽くどのような食べ物に含まれているのかを紹介してまいりましたが、はっきり言って多すぎると感じた人のほうが多いでしょう。髪の毛に良い食材をひたすら食べ続けるのは一人暮らしの方にはかなりきついと思います。エンゲル係数も上昇してしまうので、すんなりとお勧めすることはできません。そのような方たちはサプリメントも利用するようにしてください。
