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超高齢化社会での看護師のこれから

1. 生活を支える看護

訪問看護
訪問看護は関係職種と協力し、その方へ必要な看護を提供する事です。訪問看護は高齢者に安心感を与えます。安心できる医療が受けられるからこそ、人生も楽しめるのです。医師がいないという不安もありますが判断力がつき、経験を積めば独立という選択肢も考えられます。

ナーシングホーム
近年医療の高度化で、国外のナーシングホーム機能が国内でも行われる可能性があります。ホームのトップは看護師、医師は必要時に来てもらい、チームは看護師が統括します。高齢者住宅として経営を行う看護師もいますので、国内でも当たり前の施設になるでしょう。

2. 医療チームの調整役
近年それぞれの専門が担当する医療チームの必要性が重視されており、本人や家族をまとめ、調整する役を担う人が必要です。看護師は24時間生活を支え、そ の方を全体的に見る事が必要とされるお仕事です。本人や家族の思いに寄り添い、代弁もします。人間関係を円滑にするコミュニケーション能力がつき、相手側 の価値観を受け入れる器を持てるいい機会になります。

3. 看護師の教育者側へ
平成25年に厚労省は、職場においての腰痛予防対策指針を改正しました。近年福祉施設での腰痛発生事案が大幅に増加しており、今まで腰痛の労災申請そのも のが少ない中の増加ですので、注意を促すのは当然です。腰痛の原因は無理な持ち上げと無理な体勢での作業と言われています。看護師はプロ意識が高く、看護 奉仕の精神から、腰痛は職業病と諦めている事が多いです。しかし自身の体を犠牲にする必要はなく、逆に無理な作業は患者さんの筋肉を強張らせ、引くずる事 で褥瘡を作る事も分かっています。今ボディメカニクスの教育を変える教育者を求めているのです。

4. 高齢者事業への情報提供や開発支援

近年国家もロボット事業の時代になりつつあります。腰痛予防について国外から学び、高齢者事業につながる情報提供や開発支援という新しい仕事があります。

オランダでは救急搬送時からリフト使用の義務化、スウェーデンでは支援機器使用率は100%です。先進国で日本はかなり遅れているのです。福祉施設 での腰痛を軽減のために、急性期から福祉用具のリフトの使用が必要です。病院で始めなければ、その他の施設や在宅には広がりません。そして使用するという 情報自体を知らない方もいます。国内の支援機器は国外製がほとんどです。国内にも技術はありますが、需要が少なく作らないのです。そして量産できないた め、金額も高額になります。海外製は機器が大きく、日本の自宅に設置するのは厳しい事もあります。日本人の体に合わせた小型の支援機器を今作る必要があり ます。