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不動産投資での現金購入と融資購入との違い

不動産を購入する際に、現金で購入するのと融資を受けて購入するのとではどのような違いがあるのかと気になっている人もいるでしょう。そこで、現金購入と融資購入との違いについて紹介します。

現金で購入する際の利点と欠点

現金で不動産を購入する利点は、

・融資では購入できない物件でも購入できる

・月々の返済がない

・支出を減らせる

などがあります。

老朽化して再建が難しい物件や資産価値の維持が難しい物件では、融資が受けられないこともありますが、このような物件でも現金購入であれば入手可能 です。また、現金で購入すれば毎月の返済をしなくて済みますし、利息を支払う必要がないので、融資を受けるよりも支出が減ります。

欠点としては、

・投資効率が悪い

・さらに資産を増やしたい時には時間がかかる

・手元の資金が減ってしまう

などがあります。

現金で購入をすると投資利率のROIが低くなりますし、レバレッジが効かないので収益性が低いです。一括購入すれば将来は安心と思いがちですが、戸 数が少ないと回収するまでに時間がかかり、老朽化や事故物件になったことで回収できずにマイナスになってしまうこともあります。

また経営をしていくためには固定資産税や管理費、修繕費がかかるので、手元のお金を使い切らず、ある程度は残しておく必要もあります。

融資を受けて購入する際の利点と欠点

利点としては、

・購入する際のハードルが低い

・レバレッジが効く

・ROIが高くなる

・手持ちのお金が少なくても投資可能

などがあります。

融資を受けることができれば、手持ちのお金で購入できないような物件でも投資をすることができ、購入する際のハードルが低くなります。レバレッジが 効き、ROIが高くなるのも利点です。ROIは、投資金額に対してどの程度回収できるかの指数で、投資資本に対して得られた利益のことを指します。レバ レッジが効くというのは、自己資金が少なくても、将来的に大きな資産が手にできるという意味です。

欠点として、

・空室によって利益幅が大きい

・金利変動で収益も変動する

などがあります。

融資を受けると、月々決められた返済額を支払っていくことになりますが、空室によって家賃収入が減ると利益率も減ってしまうことになります。また、金利変動で利息分が高くなることでも収益に影響を与えます。

結局のところどちらがいいの?

自己資金がない状態で融資だけに頼ってしまうと不測の事態に対応できないことからも、ある程度の自己資金と融資で賄うことで、良い不動産投資をすることができます。

入居者が減る、修繕費なども考慮し、ある程度の現金を残す必要もあります。様々なことを想定して、シミュレーションをしながら計画を立てることが大切です。

それぞれの利点と欠点を理解し、自分の現状をよく把握したうえで、目的を明確にして不動産の購入を考えましょう。