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WBCの試合はビデオ判定が多すぎて批判が殺到していた?

野球とはある程度時間を制御することができるスポーツで、一つ一つのプレーの区切りに審判の判定を差し込み時間をストップさせることができるスポーツです。しかし、審判の判定においてビデオ判定が多すぎるということで批判を浴びた大会もありました。

■2017年に盛り上がったWBCではあるが…

日本野球の2017年度の始まりとして非常に盛り上がったのが第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)です。この時は球団ファンではなく一日本国民として日本の野球代表を応援していたのではないでしょうか。

結果として準決勝でアメリカと戦い負けてしまいましたが、予想以上の大健闘という声も非常に多く満足した方も多い大会となったと思われます。

しかし、大会の結果や内容は置いておいて、一部の試合内容はどうなのかという声が非常に多くなったのです。それがアメリカとの準決勝におけるビデオ判定が多発した部分です。合計で5回ほどビデオ判定が行われたのですが、日本ではありえない光景なので、色々と話題となりました。

確かに、ビデオで確認した結果5回中2回も判定が覆ったので、無意味ではないのですが、違和感を覚えてしまった日本国民が非常に多かったのです。要するに、何回もビデオ判定で試合が止まるようになってしまったので、そのたびになんかやきもきする時間帯ができてしまい、野球観戦に水を差すようなイメージとなっているのでしょう。

誤審を無くすために導入されているビデオ判定です。実際に散々誤審が多発してしまった場合は誤審をしてしまった人にものすごい勢いで批判を浴びせることとなります。しかし、今回のようなチャレンジ制度やビデオ判定を批判する人も大勢出てくるようになってしまっているので、一体全体どうしたらいいのかわからない状態ともいえるでしょう。矛盾の塊のようにも感じます。

■アメリカの野球技術は進んでいる

もちろん、チャレンジ制度やビデオ判定に反対する方々の意見も理解できる。きわどいホームランといったものなら導入することにそこまで反対意見は出なかったが、ビデオ判定ばかりになってしまうと審判が不要となってしまい、ビデオですべてを判定するようになれば良いという考えに至ってしまうと危惧しているのだ。

その考えは理解できるが、より正しく判定するシステムは非常に重要である。誤審で負けた試合ほど後味の悪いものは無いのだから。

アメリカでは誤審を減らすべく2014年から監督が審判の判定に異議を申し立てることができるチャレンジ制度が導入され、インターカムでビデオ判定員に確認を求める光景がよく出てくるようになった。ただし、試合が長時間化しないようにするためにも「権利行使は原則として6回までに1度、7回以降は試合終了までに2度を上限とする」とか「意義が認められれば2回まで可能となる」とか「判定が下されてから30秒以内でないと異議は通らない」とか「2分以内に成否が付かないチャレンジはそのままとなる」などのルールがあるため、かなり細かく制限されているのです。

日本では見慣れない光景であるため日本野球を愛する人にとって違和感を覚えるのかもしれないが、このビデオ判定技術においては個人的にアメリカに追従するべきと考えており、いち早く追いついてほしいと思ってしまうのである。導入された後は、このチャレンジ制度にファンも慣れてほしいと考えるのは傲慢なのだろうか。